フォルテュネオ・ヴィタルコンセプト出場選手一覧&レビュー【ツール・ド・フランス2017】

※選手の脚質、役割、レビューを書いています。

プロコンチネンタルチームながら、ワイルドカードでの出場を決めたフォルテュネオ・ヴィタルコンセプト。
アタッカー揃いのチームながら、総合とスプリントも狙える選手も揃えている。

フォルテュネオ・ヴィタルコンセプト、ツール出場メンバー

211,ダニエル・マクレー(イギリス、[get_age birth=”19920103″]歳)

逃げ:★★☆☆☆
TT力:★★☆☆☆
登坂力:★☆☆☆☆
スプリント:★★★★☆

個人的には、最近のレオナルド・ディカプリオに似ていると思うシブいイケメン系スプリンターだ。
フォルテュネオのエースであり、昨シーズンはチームで最もUCIポイントを稼いでいる。

今シーズンはチャレンジ・マジョルカシリーズのトロフェオ・パルマでナセル・ブアニやアンドレ・グライペルを抑えて勝利したものの、以降はあまり目立った活躍が出来ていない。
ツールでは、ステージ5位までにポイントが付与されるので、貪欲にスプリントに絡んでいきたいところだ。

212,マキシム・ブエ(フランス、[get_age birth=”19861103″]歳)

逃げ:★★★☆☆
TT力:★★☆☆☆
登坂力:★★★☆☆
スプリント:★★★☆☆

エティックス・クイックステップから、今季フォルテュネオに加入した。
2012年ブエルタ・ア・エスパーニャ総合20位という実績を持つオールラウンダーだ。

昨年のブエルタ第12ステージでは、集団スプリントで惜しくも2位だった。
今年のツール・ド・ルクセンブルクでも度々上位に入っており、スプリント力もそれなりに持ち合わせている。

ツールでも総合トップ10は厳しいが、ステージ優勝と総合トップ20位内が目標だろうか。

213,ブリース・フェイユ(フランス、[get_age birth=”19850726″]歳)

逃げ:★★★☆☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★★★★☆
スプリント:★☆☆☆☆

ブリース・フェイユと言えば、何と言っても2009年ツール・ド・フランス第7ステージのアンドラアルカリス山頂フィニッシュのコースで独走逃げ切りを決めたことが思い出される。
思い返すと、あの時がキャリアの絶頂となってしまった感は否めない。
以降、クラス1以上のカテゴリーのレースでは1勝も出来ていない。

だが、ツール・ド・ルクセンブルクでは2年連続山岳賞を獲るなど、一定の存在感を示している。
栄光を再び取り戻すためにも、ツールではステージ優勝を狙った走りに期待したい。

214,エリー・ゲシュベール(フランス、[get_age birth=”19950701″]歳)

逃げ:★★☆☆☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★★★☆☆
スプリント:★★☆☆☆

昨シーズンからトレーニーとしてチームに加わり、今年がプロ1年目の選手だ。
チームに縁のあるブルターニュ地方で開催された2クラスのステージレース、ル・ツール・ド・ブルターニュ・シクリストではステージ1勝&チーム最高順位の総合4位を獲得している。

2015年ツール・ド・ラヴニールでも山岳ステージ1勝をあげているので、上りが得意な選手だと思われる。
何か役割を持って走る、というよりは経験を積むことが大きいと思われる。

215,ロマン・アルディ(フランス、[get_age birth=”19880824″]歳)

逃げ:★★★☆☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★★★☆☆
スプリント:★★★☆☆

上りもスプリントも、どちらもこなせるパンチャー的な脚質を持っている。
昨年のブエルタでは、スプリントステージで10位以内に入りつつ、山では遅れながらも総合27位にまとめている。

どちらの能力も突出しているわけではないので、勝利につながるかは微妙だが、山を越えて少人数でのスプリント勝負に持ち込めば勝機もあるか。

216,ピエール=リュック・ペリション(フランス、[get_age birth=”19870104″]歳)

逃げ:★★★☆☆
TT力:★★☆☆☆
登坂力:★★☆☆☆
スプリント:★★★☆☆

今シーズンは、デパンヌ3日間レース総合5位、フランス選手権ロード4位という成績が目立っている。
山岳もこなせるパンチャーといった脚質だろうか。

ツールでは、アタッカーとして逃げに乗ることが役割となりそうだ。

217,ローレン・ピション(フランス、[get_age birth=”19860719″]歳)

逃げ:★★★☆☆
TT力:★★☆☆☆
登坂力:★★★☆☆
スプリント:★★★☆☆

FDJから移籍してきた、パンチャーだ。
トップカテゴリーではあまり活躍できなかったが、フォルテュネオにやってきてからは今シーズンすでに3勝をあげ、ポイントゲッターとなっている。

マクレーと並び、エース格としてツールでも活躍が期待される選手だ。
まずは逃げに乗ることからチャレンジしてくるだろう。

218,エドゥアルド・セプルベダ(アルゼンチン、[get_age birth=”19910613″]歳)

逃げ:★★★☆☆
TT力:★★★☆☆
登坂力:★★★☆☆
スプリント:★★☆☆☆

ツール・ド・フランス出場は3度目となるオールラウンダー。
初出場した2015年大会では、メカトラブルの際にAG2Rのチームカーに乗って、自分のチームカーのところまで100mほど移動したため、失格処分を受けている。

今シーズンはブエルタ・サンフアン総合11位、パリ〜ニース総合59位、ツアー・オブ・ノルウェー総合16位、ツール・ド・ルクセンブルク総合25位、ルート・デュ・スッド総合12位と、微妙な成績が多い。
ツールで総合トップ10を狙うには、やや厳しいのではないかと思う。

219,フロリアン・ヴァション(フランス、[get_age birth=”19850102″]歳)

逃げ:★★★☆☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★★☆☆☆
スプリント:★★★☆☆

ツールは4年連続での出場となる。
2015年は総合88位で最高ステージ順位は10位だった。

プロ通算6勝をあげている、スプリンター型のパンチャーだ。
今大会では逃げ屋として、またはマクレーのリードアウトとして活躍が期待される。

総合、スプリント、逃げ切り、全てを狙うアタッカー集団

セプルベダが総合エースを担うが、山岳でアシストしてくれるような選手はほとんどいない。

スプリンターのマクレーのために、リードアウト出来る人材は、ブエ、アルディ、ヴァションあたりだろうか。

基本的にはプロコンチネンタルチームらしく、ひたすら逃げに乗ってチーム名を露出することが第一目標だろう。
ステージ1勝でもあげることが出来たなら、大大大成功だと言えよう。

ステージ優勝できずとも、UCIポイントが付与される5位以内に入れたかどうかをチェックしたいところだ。

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