ワールドツアー第2戦となるカデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレースのレースプレビューを、筆者のツイートまとめを中心に記載していく。
レースプレビュー
【カデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレースの見どころ紹介】
2010年世界選手権(新城幸也が9位に入った年)の開催地となったジーロングを中心に行われるレース。
その名の通りカデル・エヴァンスがコース設計に携わり、エヴァンスの故郷や「グレートオーシャンロード」という道を通過する— あきさねゆう@サイバナ (@saneyuu) 2018年1月24日
今年で4回目の開催となる歴史の浅いレースだ。オーストラリア人として初めてツール・ド・フランス王者となり、世界選手権で勝ったこともある”英雄”カデル・エヴァンスの引退レースとして第1回大会が開催された。
第2回以降もカデル・エヴァンスの名がレース名に冠され、エヴァンス自身もコース設計に関わっているとのことだ。
【カデルレース見どころ2】
勝負の中心となるのは、世界選と同様にジーロングの周回コースだ。1周約17kmのコースを4周する。
この周回にはチャランブラ・クレセントの上りが含まれる。登坂距離1.4km・平均勾配7%・最大勾配20%の勝負ポイントとなっている。 pic.twitter.com/D6Gvioq7Ja— あきさねゆう@サイバナ (@saneyuu) 2018年1月24日
↑周回コースの高低差をGoogle Mapsで調べてみた
【カデルレースの見どころ3】
昨年に比べて周回コースは3kmほど短縮され、短い上りが一つカットされた。よりスプリンターに有利なレイアウトになったと見るか、勝負どころのチャレンブラ・クレセントの上りからフィニッシュまで近くなったと見るかが分かれ目となる。— あきさねゆう@サイバナ (@saneyuu) 2018年1月24日
【カデルレースの見どころ4】
2015年は集団スプリントとなりジャンニ・メールスマンが勝利
2016年はチャレンブラ・クレセントで独走に持ち込んだピーター・ケニャックが6秒差で逃げ切り勝利
2017年は集団スプリントとなりニキアス・アルントが勝利— あきさねゆう@サイバナ (@saneyuu) 2018年1月24日
【カデルレースの見どころ5】
ということで、スプリンターvs逃げ切り狙いのアタッカーという構図になると思われる。— あきさねゆう@サイバナ (@saneyuu) 2018年1月24日
チームプレビュー
【チーム・サンウェブ】
・前年度王者アルントはダウンアンダーではイマイチだったため、やや心配
・バウハウスは好調!上りで生き残ることができればチャンスあり
・ハミルトンは上りに強く調子も良さそう。大穴として期待できる#CadelRoadRace pic.twitter.com/emtyoiNui8— あきさねゆう@サイバナ (@saneyuu) 2018年1月27日
昨年のさいたまクリテリウムで来日し、パレードランでは一際弾けている姿が印象的なニキアス・アルントを応援したいが、果たして調子は上がっているのか。フィル・バウハウスでも勝負できる戦力の厚みは武器となるだろう。
【ボーラ・ハンスグローエ】
・2016年覇者のケニャックはダウンアンダーと同様にアシストの可能性も
・上りで生き残ればベネットで勝負できる!直前のクリテで優勝と復調気配
・好調マッカーシーで逃げ切りを決めたい!
・ボドナール、オスとアシストが充実していて、このチームは強い!#CadelRoadRace pic.twitter.com/ANrx6IGH9v— あきさねゆう@サイバナ (@saneyuu) 2018年1月27日
ピーター・ケニャック、サム・ベネット、ジェイ・マッカーシーとトリプルエースのような体制で臨める上に、マチェイ・ボドナール、ダニエル・オス、リュディガー・ゼーリッヒらアシスト陣も充実。チーム力はNo.1だろう。
【BMCレーシング】
・ポートは昨年大会で残り4kmから1.5kmまで独走するなどアグレッシブな動きを見せていた
・昨年2位のゲランスがエースとなるだろう。スコットソン、ベヴィンでスプリントトレインも形成できる
・逃げ切り狙いならデニスで勝負できるか#CadelRoadRace pic.twitter.com/CWtU442ToO— あきさねゆう@サイバナ (@saneyuu) 2018年1月27日
スプリント力の高いサイモン・ゲランスがエースとなるだろう。ダウンアンダーではローハン・デニスが献身的なアシストを見せるシーンもあった。集団を支配する力は随一だ。
【ミッチェルトン・スコット】
・ダウンアンダー総合優勝のインピーなら、チャレンブラの上りもこなせそう。優勝候補の一角
・チャベスの開幕戦。上りでの存在感見せられるか
・昨年大会3位のマイヤーでも勝利を狙える#CadelRoadRace pic.twitter.com/j4GCHoLIv4— あきさねゆう@サイバナ (@saneyuu) 2018年1月27日
衝撃の走りを見せたダウンアンダー王者のダリル・インピーは、今大会一番の優勝候補だといえよう。マシュー・ヘイマン、マイケル・ヘップバーン、ジャック・バウアーらルーラー陣の存在も頼もしい。
【トレック・セガフレード】
・ペデルセンが意外やるのではないかと密かに期待している
・スプリンターが生き残る展開にはしたくないので、ゲレイロ・ディディエ・ペデルセンでかき回したい
・フミの集団牽引も楽しみ!#CadelRoadRace pic.twitter.com/aYgWtZ6MdB— あきさねゆう@サイバナ (@saneyuu) 2018年1月27日
別府史之ら30代の選手3人と、10歳以上年下の20代前半の選手4人というチーム構成。フミは若手の教育係も兼ねているのだろうか?
【クイックステップ・フロアーズ】
・集団スプリントなら好調のヴィヴィアーニで勝負できるが、上りで生き残れるか
・上りで集団がバラけるようなら、ダウンアンダー総合5位でスプリント力もあるデヴェナインスに期待#CadelRoadRace pic.twitter.com/e3vjU5J0ZS— あきさねゆう@サイバナ (@saneyuu) 2018年1月27日
今大会出場予定選手のなかで、エリア・ヴィヴィアーニのスプリント能力は最も高いと思われる。つまり、他のチームからすればヴィヴィアーニは何としても上りでふるい落としたいところ。そこで、遊軍として他のチームの動きをチェックできるデヴェナインスの存在が重要となる。だから、キーマンはデヴェナインスだ。
【カチューシャ・アルペシン】
・ダウンアンダーでは暑さにやられて失速したハースだが、本来の実力を発揮できれば優勝候補の一人。ちなみに本戦は最高気温36度の予報
・レストレポは昨年大会4位。上りにも強くスプリント力も高い
・逃げ屋としてマジャド、シュミットの動きに注目#CadelRoadRace pic.twitter.com/SbYPLXvhXD— あきさねゆう@サイバナ (@saneyuu) 2018年1月27日
【アクアブルースポート】
・アメリカ王者のワーバスは、得意の逃げで独走に持ち込めれば勝機あり
・2017年ツールドスイス山岳賞のハンセンも逃げが得意
・そして、フロントギアシングルという革命的なコンポーネントを採用した3Tのバイクに注目!#CadelRoadRace pic.twitter.com/8XEvcRQfvJ— あきさねゆう@サイバナ (@saneyuu) 2018年1月27日
フロントギアをなくしても、リアギアの歯数を超ワイドにすることで、通常の2×11速のインナーローとアウタートップそれぞれのギア比と、3Tのフロントシングルのリアローとリアトップそれぞれのギア比は変わらないとのことだ。
フロントディレイラーが不要になることで、無用なメカトラやチェーン脱落の危険性を軽減することができる上に、軽量化・空力面でもプラスとなる。
理論面では、非常に効果がありそう。だが実戦ではどうか。3Tバイクのデビュー戦として注目したいところだ。
3T ストラーダはリアスプロケがワイド過ぎて、単純にニュートラルサポートが無理そうですね(^_^;)
(そもそも現段階でディスクホイール用のニュートラルサポートが確立しているかわかりませんが…)
革新的・意欲的なバイクですが、なんとなく3Tのプロモーション的な面が強調されている気がします
アディさん
今のところはパンクしたら終了って感じですかね笑
3Tのプロモーション的な面が強調されているなら、アクアブルーにとっても大成功ではないでしょうか。
スポンサービジネスですし、バイクがアピールできればサイクルロードレースチームとしてこれ以上ない成果だと思います。
(実際にカデルレースでは、アクアブルーの選手が逃げ続けて山岳賞も獲ったわけですね!)