新企画をスタートします!
「今日のサイバナ」と題して、サイクルロードレース界のニュースをいくつか紹介していきたいと思います。
「今日の〜」といっておきながら毎日更新は難しい気がするので、2〜3日に1回くらいのペースでできればなと思います。思ったより大変だったら、普通に中止するかもしれません笑
ニュースは、基本的にワールドチームのプレスリリースを中心に紹介していきます。
BMCはドーフィネで複数のオプションを持つ
『BMC Racing Team with Multiple Options at Critérium du Dauphiné』より
クリテリウム・デュ・ドーフィネに挑むBMCレーシングのメンバーは、
パトリック・ベヴィン(ニュージーランド)
トム・ボーリ(スイス)
ブレント・ブックウォルター(アメリカ)
ダミアーノ・カルーゾ(イタリア)
ジョーイ・ロスコフ(アメリカ)
ディラン・トゥーンス(ベルギー)
ダニーロ・ウィス(スイス)
となっています。
リッチー・ポートやグレッグ・ヴァンアーヴェルマートといった主力メンバーはツール・ド・スイスに出場するため、ドーフィネはずば抜けたスプリンターやオールラウンダーが不在です。
BMCスポーツディレクターのマクシミリアン・シャンドリは次のように語っています。
「カルーゾ、ブックウォルター、トゥーンスの3人は総合成績を狙う力があります。カルーゾはティレーノ~アドリアティコで総合2位になっていて、自身の力をすでに証明しています。ブックウォルターはカリフォルニアで良い走りをしていたし、トゥーンスも良いオプションになると考えています。そして、第3ステージのチームタイムトライアルは私たちにとって重要なステージです。これまでもTTTでは良い結果を残しているので、ドーフィネでも勝利を狙いたいです。」
と、総合を狙いつつ、TTTが第1目標となることを明らかにしました。
そのなかで期待がかかるのはティレーノ~アドリアティコで総合2位になっているカルーゾ。
「ドーフィネは、ツール・ド・フランスの前の重要なテストになる。できる限りベストな体調を探っていきたいと思う。7月に最高の状態にするためには、ドーフィネを走ることで、さらなる調整が必要かどうかがわかるんだ。」とコメントしています。
トゥーンスは「ハードなシーズン前半戦を終えて、少し休息をとっていました。ハンマー・スタヴァンゲルに出場しましたが、短くて激しいレースだったので私にとってちょうど良いウォームアップになったと思います。体調も良いので、ドーフィネでは良い結果を残せるように何でもトライしてみるよ。」と抱負を述べました。
オコーナーがディメンションデータと契約延長
『Ben O’Connor renews with Team Dimension Data』より
22歳のベン・オコーナー(オーストラリア)が、2020年までチームとの契約を延長しました。
ジロ・デ・イタリアでは、第19ステージのダウンヒルで落車して、鎖骨を骨折してリタイアとなってしまいましたが、グランツール初参戦にもかかわらず、総合トップ10圏内が狙える成績を残していた非常に有望株な選手です。
オコーナーは
「ディメンションデータと契約延長できて、とても興奮している。ディメンションデータは非常に私に合っている。ここでは、実際にレースを走って、プロの環境で学んで成長することができる。ジロでの結果はとても残念だったけど、自分の目標もはっきりさせることができた。それは、総合系ライダーとして、グランツールの新人賞ジャージを獲得すること。いまは、ホワイトジャージが自分の最優先目標なんだ。ディメンションデータとともに、その目標を追いかけていきたい。」
と語りました。
カラパスが地元・エクアドルに凱旋
『CARAPAZ’S GIRO SUCCESS CELEBRATED BY LOCAL ECUADOR FANS』より
ジロで惜しくも新人賞ジャージは逃したものの、総合4位に入ったリチャル・カラパス(エクアドル)がエクアドルの首都キトに凱旋し、パレードを行いました。
Movistar Ecuadorがアップした動画を見ると、カラパスはエクアドルの国民的英雄になっていることがよくわかります。
エクアドルにとって、世界的に活躍するスポーツ選手は貴重です。最も盛んなサッカーは、2002・2006年のワールドカップで決勝戦に進出して、オリンピックでは1996・2008年に競歩でメダルを獲得したことがあるだけです。
EFドラパックがU23ロンド王者の獲得を発表
『U23 RONDE VAN VLAANDEREN WINNER JIMMY WHELAN TO JOIN EF EDUCATION – FIRST DRAPAC P/B CANNONDALE』より
EFエデュケーションファースト・ドラパックは、今シーズンのU23ロンド・ファン・フラーンデレンで優勝したジェームズ・ウェラン(オーストラリア)の加入を発表しました。
ウェランはEFドラパックのディベロップメントチーム(育成チーム)であるドラパック・EFサイクリングから初のトップチーム昇格者となりました。2018年8月1日よりトレーニーとしてチームに加入し、2019年シーズンはネオプロとして走ります。
ロイヤルメルボルン工科大学に通うウェランは、都市計画や地域計画に関して学んでいます。
「プロ選手は永遠には続かないので、自転車以外のことにも興味を持って、自転車以外にも職業の安定を持つことが大事だと考えています。」と話しており、いま3年生のウェランは来シーズンは大学とプロサイクリストの二足のわらじの生活を送る予定です。
来シーズンの目標を聞かれたウェランは「私は野心家です。来シーズンは年初のオーストラリア選手権を走りたいです。来年のコースは自分に適しています。プロのキャリアの最初の勝利をそこで飾りたいのです。そして、私の家族や友達の前でワールドツアーを走ることが夢です。(※ツアー・ダウンアンダーやカデルエヴァンス・グレートオーシャンロードレースに出場したい)」と答えました。
自分の脚質については、「U23ロンドで勝つまではピュアクライマーで、ステージレースに向いていると思っていました。いまはワンデーレースにも勝てる脚があることがわかったので、残りのシーズンで本当の強みを見つけながら、チームにとって最も役に立つ選手になるためにはどうしたらいいか考えていきたいです。」と語りました。
また一人、楽しみな選手がワールドツアーを走ることになりそうです。
チームスカイがツール用特別ジャージを発表
『Sky Ocean Rescue Tour De France kit revealed』より
チームスカイは、「スカイ・オーシャン・レスキュー」ジャージのデザインを発表し、ツール・ド・フランスで新ジャージを着用して走ることを明らかにしました。ジャージの背中には「シャチ」の画像が大きく描かれていることが特徴です。
Here are the first pictures of @ChrisFroome wearing the new @SkyOceanRescue jersey by @CastelliCycling #PassOnPlastic 🐳 pic.twitter.com/xUpSfQhcNs
— Team Sky (@TeamSky) 2018年5月31日
チームスカイは海にプラスチックのゴミが漂流することで、海洋生物たちが傷ついている問題を危惧しています。そこで、2020年までにすべての使い捨てプラスチック(SUP)をチーム活動から除外することを宣言しました。
チームスカイだけでなく、パートナー企業やサプライチェーンとも協力して、この取り組みを実現していくとのことです。