リッチー・ポート「スイスでは攻撃的なレースをしたい」とコメント

ドーフィネ第3ステージ(TTT)を走ったバーレーン・メリダ、ツール・ド・スイスに参戦するリッチー・ポートのコメント、ロット・スーダルの新ジャージ、スイスのワンデーレースで勝利したアレクサンドル・クリストフのコメントを紹介します。

バーレーン・メリダはTTTにやや不安

『First mountains after the TTT』より

ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)を擁するバーレーン・メリダは、チームタイムトライアルでトップのチームスカイから2分5秒遅れのステージ16位という結果に終わりました。

スカイは別格だとしても、ツール・ド・フランスで総合を争うであろうライバルチームからも30秒から1分ほど遅れています。

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バーレーン・メリダのスポーツディレクターを務めるゴラズド・シュタンゲリは、
「不満の残る結果になりました。なぜなら我々の予想よりも多くのタイムを失ってしまったからです。私たちは経験が不足しており、チームタイムトライアルの規則やメカニズムを改善しなければなりません。例えば、隊列を組んだ選手がローテーションするときの先頭交代の仕方などです。」
と語り、改善の必要性を訴えました。

一方で実際にTTTを走った新城幸也は
「私はTTスペシャリストではないので、めったにTTを走りませんが、スタートからフィニッシュまで可能な限り速く走りました。なので、私は自分の走りに満足しています。私にとっては難しいテストでした。たくさんのタイムを失ったにもかかわらず、私たちはベストを尽くしたと思います。」
とコメントしています。

確かにバーレーン・メリダのTTTの主力になるであろうヨン・イサギレ(スペイン)、ゴルカ・イサギレ(スペイン)はドーフィネには出場していません。

この2人が加わり、ニーバリも本調子となれば悲観するほどタイムを失うとは思いませんが、ドーフィネの時点で他のチームと大きく差がついている現状は看過できないのでしょう。

ドーフィネからツールの間に、TTTの特訓をすることになりそうです。

リッチー・ポートがツール・ド・スイスの抱負を語る

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『Porte to Make Tour de Suisse Debut Ahead of Tour de France』より

ドーフィネのTTTではスカイに次ぐステージ2位。しかもドーフィネ組はツールのレギュラー候補とそうでない選手が入り混じったメンバー構成となっており、主力の多くはリッチー・ポート(オーストラリア)を筆頭にツール・ド・スイスに参戦予定です。

つまり主力不在でもTTTステージ2位という結果を残したBMCのTTT力の高さには目を見張るものがあります。

となると、肝心なことは絶対的エースであるポートの調子となるでしょう。

ポートは、
「初めてツール・ド・スイスでレースすることに興奮しています。今年は、カレンダーの変更(※ツールの開幕が例年より1週間遅い)があって、ツール・ド・フランスの調整レースにはツール・ド・スイスが適しています。また、スイスの9ステージは調子を測るのにちょうど良いでしょう。私はツール・ド・スイスのコースが好きですし、チームタイムトライアルは物事を始めるにあたって最良の方法だと思います。

(総合3位となった)ツール・ド・ロマンディ以来、数週間に渡って密度の濃いトレーニングをこなしているので、調子は良いです。スイスでも良い結果を残せると期待しています。そして、私たちのチームは間違いなく強いです。だから攻撃的なレースをできることを楽しみにしていますし、ツールに向けて多くの自信を得られるレースにしたいと思います。」
と語っていて、スイスではポート本来の攻撃的な走りを見られそうです。

昨年出場したドーフィネでは、最終ステージでライバルチームから猛攻にあい総合2位となりましたが、最後の上り区間では誰よりも速かったです。しかし、ツールでは第9ステージのダウンヒル中に落車して、ポート自身も「本当に調子が良かっただけに、とても残念」と語るほど無念のリタイアとなりました。

今年こそ悲願のマイヨジョーヌに向けて、大事な前哨戦ツール・ド・スイスに臨みます。

ロット・スーダルがツールで新ジャージ

『Adapted ‘New Lotto’ Soudal shirt during Tour de France』より

ロット・スーダルはツール・ド・フランスでは「ニューロット・スーダル」となり、特別なジャージを着用するとのことです。

「ニューロット」の「ニュー」は「New(新しい)」のことです。

というのも、ロット・スーダルのメインスポンサーであるベルギー国営宝くじ機構は40周年を迎えます。そこで「ニューロット」と題したキャンペーンを実施します。

本キャンペーンのスローガンは「あなたの勝率が2倍に!」となっていて、オッズが25分の1から11分の1まで上昇するとのこと。チームの勝率も2倍になるといいですね。

スイスのワンデーレースでクリストフが勝利

『Kristoff reigns in the GP du canton d’Argovie』より

6月9日にスイスのアールガウ州で開催されたHCクラスのワンデーレース「グランプリ・デュ・カントン・ダルゴヴィ」は、アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチーム・エミレーツ)が勝利しました。

クリストフにとって今季4勝目、同大会2勝目となり、ツールに向けて順調な調整ぶりをアピールしました。

クリストフのコメントを紹介します。

「いつもならこの時期は既に準備万端という状態にしていましたが、今回は少しだけ体重が重いままレースをしました。

私とチーム全体にとって大事なことはジャージを見せて、UAEのサイクリング活動を促進することです。それは勝利する他に良い方法はありません。

レースをコントロールして、最終局面でスプリントのためのベストポジションを確保してくれたチームに感謝しています。また、今日のフィニッシュ地点は、2013年のツール・ド・スイスで同じ場所でレースしたことを記憶しています。(※2013年第5ステージとフィニッシュ地点が一緒で、クリストフはステージ優勝を飾っていた)

そのツール・ド・スイスが、私にとって次のレースとなりますので、大いにモチベートされています。スイスではハードな展開になるでしょうし、ハイレベルなライバルたちがひしめいています。目標は2013・2015年と同じように勝利することです。」

調整段階にもかかわらず結果を残せたことは、大きな自信に繋がるのではないでしょうか。ツールでは2014年以来のステージ優勝に向けて、見通しは明るそうです。

また、マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)が3位に入り、好調ぶりを見せました。

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