ブエルタ・ア・エスパーニャ2016 第20ステージで、オリカ・バイクエクスチェンジの見事なチームワークによって、アルベルト・コンタドールを逆転し、総合3位に返り咲きました。
大逆転劇はどうやって起こされたのか、オリカのチームスタッフが内幕を映像に残していました。
この動画が、非常に面白かったです。
監督のニール・ステファンスが立役者の一人
ニール・ステファンス、52歳。オーストラリア出身の元プロロードレーサーです。
かつてはリバティ・セグロスやケース・デパーニュで監督を務めたこともあり、2012年のオリカ・グリーンエッジ立ち上げの年からオリカの監督を務めています。
監督車に乗り、無線を使いながら的確に指示を送ります。
後部座席には、レース中にデータを解析・集計するスタッフも同乗しています。
当日の詳しいレース展開は、『【ブエルタ2016 第20ステージ結果速報】ラトゥール初勝利!キンタナがマイヨロホ確定!』をご覧ください。
作戦は事前に考えられていた
レース中盤には、イェンス・ケウケレールとニール・ステファンスが集団内の状況や作戦の確認を行っています。
『1つだけ良い場面があると思う』
『このまま先に行ったとしたら、130km地点の中間スプリントを越えた登りのあとのダウンヒルあたりで、集団はいっぱいいっぱいになると思う』
『チャベスがアタックするなら、最後から二つ目の山がいい』
『そこで、前を走るハウスンに追いつくように』
というようなことを、ケウケレールが話しています。(すべて、意訳です。筆者はそれほど英語が得意ではないので間違っていても悪しからず…。)
メイン集団内の様子を踏まえて、集団を牽引するアシストたちはどこで脚を使えばいいのか確認している様子が伺えました。
その上で、ステファンスはチーム全体に指示を送ります。
『ラスト10kmで運試しをしよう』
『そのために、次の登り(最後から2つ目の登り、2級山岳)でペースアップしろ』
『お前ら全力を出し切ってほしい』
『これはファンタスティックではないが、最後のチャンスだ』
などと言っています。
具体的な指示に加えて、発破をかけている様子です。
続いてサイモン・イェーツに無線で呼びかけます。
ステファンス『次の登りで攻撃するけど、いまどんなこと考えてる?』
サイモン・イェーツ『調子はいいよ。だけど、分からないな。』
ステファンス『そうか、でも最後の登りのふもとまでに、みんなの役割は終わるけど?』
サイモン・イェーツ『ここから最後の登りまで、まだまだ長い(50〜60kmはあると思われる)から、分からないよ。監督はどう思ってる?』
ステファンス『先のチームメイト(ハウスン)のところに向かって、チャベスにアタックさせるよ』
サイモン・イェーツ『チャベスや他のアシストたちと話したけど、その作戦が良さそうってみんな言ってたよ』
ステファンス『了解した、君たちが決めたことなら何でもOKだよ』
という会話をしています。
先程のケウケレールが監督に話した作戦を、実行する最終確認をしていたようです。
この会話の締めに、ステファンスは『コンタドールに1分20秒差をつけてゴールすることは、とてつもなく難しい。だけど、何でもやろう!多大な努力をしよう!』と呼びかけています。
そして、予定通り2級山岳の登りまでにアシスト陣が全開で集団を牽き倒し、ティンコフのアシスト陣を削ることに成功します。
アシストを全員使い切ったタイミングで、チャベスがアタックをしました!
チャベスのアタックが成功したため、ハウスンに待つよう指示する
ステファンスは、2級山岳の頂上にいるスタッフに『ハウスンに止まるよう伝えろ』という指示を出します。
ハウスンは、チャベスを待つためにペースを落として、補給を受け取りながら、ゆっくり山頂を通過します。
これにステファンスがブチ切れます!
『ハウスンは何故止まっていないんだ!?※×▲×◇※×!!(放送禁止用語)』
『チャベスはコンタドールから15秒リードしているんだ!ハウスンは止まって、チャベスを待て!』
と声を荒げながら指示します。
先行しているチームカーからか、『ハウスンは完全に止まった』と報告を受けると、ステファンスはチャベスに向かって『1km先にハウスンがいるぞ』と状況を伝えます。
チャベスがハウスンに合流してからは、『ハウスン行け!全力で最後の登りのふもとまで牽くんだ!』というメッセージを送ります。
ステファンスは急に落ち着きを取り戻したのか、先行しているチームカーの監督(Maccaと呼ばれている人?)に『さっきは冷静さを失ってすまなかった』と一言わびていました。隣のスタッフは、それを聞いて笑っています。
ご存知の通り、ダミアン・ハウスンは猛烈な牽引で、コンタドールから1分40秒のリードを築くことに成功します。
ステファンスは『ファ○キン・グレート・ワーク』とハウスンの働きを称えています笑
オールアウトしたハウスンに対して、スタッフがボトルを差し出しますが、受け取る余裕がないくらい消耗している姿が、もはや美しかったです。
作戦は最終段階へと移行します。
サイモン・イェーツによるトロフィモフ潰し
ステファンスが、サイモン・イェーツに対して『ここから少しの時間だけ集団にアタックをかけろ。トロフィモフを潰せ』と指示を送ります。
サイモン・イェーツはアタックをしますが、トロフィモフが追いつくのを見計らって自分の脚を止めます。
ステファンスは『いいぞ、トロフィモフにダメージ与えられているぞ。その調子でもう一回やれ』と言います。
またサイモン・イェーツがアタック、トロフィモフが追いついて辞める、ということをしばらく繰り返して、トロフィモフをメイン集団から脱落させることに成功しました。
これでコンタドールは完全に単騎です。
その後、コンタドールは自らペースを上げて前を追います。
この動きに同調して、総合5位のアンドリュー・タランスキーもペースを上げていきます。
サイモン・イェーツは、タランスキーから20秒遅れの総合6位です。サイモン・イェーツは自分のために走れば、十分に総合5位にジャンプアップすることも可能でしたが、チャベスのために働くことを選びました。
結果として、コンタドールとタランスキーのペースアップにサイモン・イェーツはついていくことが出来ませんでした。
ステファンスはチャベスを励ましつつ、『1分50秒差だ。今、表彰台は我々の手の中にあるぞ!』と伝えます。
チャベスは先にゴールして、あとはコンタドールのフィニッシュを待ちます。
コンタドールがチャベスに1分24秒遅れでフィニッシュして、チャベスの総合3位が確定すると、スタッフがチャベスに駆け寄り『エステバン!ポディウム!ポディウム!』と声かけます。
チャベスも疲労困憊の中、チームスタッフたちと喜びを分かち合います。
チームカーを運転するステファンスも、チャベス3位確定のニュースを聞き、喜びを爆発させます!
サイモン・イェーツはゴール後に地べたに座り込んで、非常にキツい中で、涼しい顔しながらトロフィモフを削るアタックを繰り返していたことがわかります。
同じくダミアン・ハウスンもゴール後は疲労困憊状態で、座り込んでいます。
囲み取材を終えたチャベスがチームバスに帰ってくると…
チームメイトたちは、先にチームバスに引き上げています。
そこへ取材等を終えたチャベスが帰って来ました。『Yeeeeeaaaaaaahhhhh!!』みたいな感じで、仲間と喜びを分かち合います。
パンツ一丁のサム・ビューリーと抱き合い、
イェンス・ケウケレールと、
ジャック・ヘイグと、
そして、ダミアン・ハウスンを見つけると『Ahhhhh!!Haha!!!』と特別な声をあげながら、長時間抱擁します。
サイモン・ゲランス、スヴェイン・タフト、マグヌス・コルトニールセン、そしてサイモン・イェーツと、チームメイト一人ひとりと喜びを分かち合いました。
チャベスは、満面の笑みでチームメイトへの感謝を述べて、この動画は終了します。
オリカは素晴らしいチーム
チャベスに抱きつかれている時のハウスンの嬉しそうな表情、サイモン・イェーツの穏やかな笑みを見ていると、心からチャベスを祝福していることが伝わります。
この時点で、ハウスンはまだ来季の契約が決まっていない状況でした。
自身のステージ優勝を狙うことも出来ましたが、それをせずにチャベスのために全力を尽くしました。
サイモン・イェーツも、集団内で脚を溜めていたことで、その気になれば自分の総合順位を上げるための走りも出来ましたが、チャベスのために脚を使いました。
サイクルロードレースの美しい瞬間がいくつも詰まっていて、非常に見応えのある動画でした。
このような素晴らしい動画を無償で提供しているオリカ・バイクエクスチェンジも素晴らしいチームです。
これだけまとまっているチームだからこそ、最終日の表彰台の上でチャベスは終始笑顔だったんでしょう。
わたしはチャベスの笑顔にハートを撃ち抜かれました笑 完全にチャベスの虜です。
チャベスのグランツール制覇の夢が叶うその日まで、チャベスを追いかけたいと思います!
Jsportsのオンデマンドでやっと今年のブエルタ観ました。
このオリカの動画観ちゃうと、オリカ好きになっちゃいますねー!!
はまさん、コメントありがとうございます♪
そうなんですよ〜!
チャベスの笑顔にやられちゃいますね笑
これらについて解説していくので、セックス ロボット最後まで読むと使いやすいサイトがわかり、安心してイラストを投稿することができます。
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