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コラム ジロ・デ・イタリア2017

ジロ・デ・イタリア2017の総合優勝予想&各賞ジャージ予想は当たるのか?

2017/05/22

ジロ・デ・イタリア2017では、4つのジャージが用意されている。

総合1位の選手に与えられるピンク色のジャージ『マリア・ローザ』
スプリンターが獲得しやすい紫色のポイント賞ジャージ『マリア・チクラミーノ』
クライマーが獲得しやすい青色の山岳賞ジャージ『マリア・アッズーラ』
25歳以下の選手で最も総合成績が良い選手に与えられる純白のジャージ『マリア・ビアンカ』 

それぞれ、着用者には着用日数に応じて賞金やUCIポイントが付与される。
総合を狙うのが難しいチームには、ポイント賞ジャージや山岳賞ジャージの獲得を第一目標とするチームも少なくない。

記念すべき100回目のジロ・デ・イタリアということもあり、無謀にも各賞ジャージの獲得者を予想してみたいと思う。

※ワールドツアーのポイントシステムについてはこちらの記事を参照のこと

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マリア・ローザ獲得者予想

総合成績トップ10を予想してみたいと思う。

1位、ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)
2位、ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) +0:15
3位、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ) +0:45
4位、ティボー・ピノ(フランス、FDJ) +1:00
5位、バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) +2:45
6位、イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン) +3:30
7位、ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) +4:00
8位、アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) +4:30
9位、ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック) +4:45
10位、タネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ) +6:00

総合優勝は期待も込めて、トーマスを推したい。
とはいえ、ライバルのキンタナとニーバリは非常に手強い。
物凄い僅差で、最終日の個人TTでトーマスが逆転でマリア・ローザを獲得すると予想する。

というのも、今大会はチームスカイの並々ならぬ意気込みを感じる。
それに、わたしは彼のファンだ。
偏った見方になるが、是非ともトーマスにマリア・ローザを獲得してほしい。

対して、モビスターは平坦アシストが多すぎる陣容となっておりバランスが悪さが気になる。
「グランツール2連戦の2戦目が好調になる」というキンタナ謎理論の通り、ジロでは爆発的なヒルクライムは鳴りをひそめるかもしれない。

3位には、経験豊富なニーバリがしっかり表彰台を獲得してくることだろう。
チームのアシストが受けられない展開でも、しぶとく粘ってダウンヒルでタイムを稼いでピノを逆転する予定だ。

4位には、好調のピノと予想。
本当は表彰台に予想したがったが、上位3名の強さを考えると、どうしても3位にせざるを得なかった。
4位ではあるが、とても期待していることには変わりない。

5位のモレマは、1級山岳でトーマスやキンタナたちのハイペースについていけない場面が目立つ予感。
6位のザッカリンも同様に、淡々と走ってはいるが勝負どころで遅れそうだ。

7位には、トーマスを献身的にサポートし続けたランダが入る。
むしろ、トーマスがマリア・ローザを獲得するためには、ランダにはこれくらいの走りをしてもらわないといけない。

8・9位はヤングライダーの項で改めて書きたい。

10位のカンゲルトは、ミケーレ・スカルポーニに捧げる意味でも、代役エースの代役エースとして総合トップ10入りを果たしてほしいとの想いから。

トップ10から漏れた有力選手としては、トム・デュムラン(オランダ、チーム・サンウェブ)、ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ)、ボブ・ユンヘルス(ルクセンブルク、クイックステップ・フロアーズ)などがいる。
やはり、ほとんどTTスペシャリスト寄りの脚質を持った選手には、1級山岳でのハイスピードでかなり遅れてしまうのではないかと思う。

ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)とピエール・ロラン(フランス、キャノンデール・ドラパック)はステージ優勝狙いで走りそうだ。

他にはティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)がいるが、コメントは差し控えたい。

マリア・チクラミーノ獲得者予想

ここ数年は、スプリンターが連続して獲得している。
ただし、有力候補の選手はツール・ド・フランスを見据えて、ジロを早退するケースもある。

そういった点を踏まえて、マリア・チクラミーノ獲得者には、カレブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)を推したい。

実績面ではアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)が圧倒的ではあるが、グライペルはここ2年間はツールに向けてジロを早退している。
今年も途中でレースを辞めるのではないかと思われる。

同じ理由でフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップ・フロアーズ)も、ジロを途中リタイアするのではないだろうか。

ユアンはツールへの出場予定はないため、ジロに全力をかけて臨むものと思われる。

2年連続ポイント賞ジャージを獲得しているジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック・セガフレード)と激戦を繰り広げながら、スプリントステージで3勝をあげるユアンが最終的にジャージを獲得すると予想したい。

マリア・アッズーラ獲得者予想

単純に登坂力の高い選手が獲得できるジャージではなく、どちらかと言うと逃げに乗るのがうまくて、登坂力のある選手が獲得しやすい。

とはいえ、第16ステージのように1日で最大115ptsを獲得できるようなステージも存在する。

重要な日に逃げに乗って、最速で山を駆け上がることが出来ればマリア・アッズーラへの道が近づくことだろう。

昨年の山岳ポイントランキング上位を見ていると、

1位、ミケル・ニエベ(スペイン、チームスカイ)、152pts
2位、ダミアーノ・クネゴ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)、134pts
3位、ダルウィン・アタプマ(コロンビア、BMCレーシング)、118pts
4位、ステファン・デニフル(デンマーク、IAMサイクリング)、109pts

と、総合優勝争いをしていないチーム、もしくは何かしらの理由で総合上位を狙うことを諦めたチームの選手が上位に名を連ねている。

そのため、総合優勝争いに絡まないであろうチームからマリア・アッズーラが誕生しやすいと言える。

オマール・フライレ(スペイン、ディメンションデータ)、ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ)、パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)、ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)あたりは有力そうだ。

フライレは、昨年のジロこそ途中リタイアだったが、ブエルタでは2年連続山岳賞ジャージを獲得している。
カタルドは2014年山岳ポイント2位。

ここにあげた選手たちはみな、クライマーというよりは逃げのスペシャリストだったり、オールラウンダー寄りの印象を受ける。
普通にキツイ登りで遅れることもあるのではないかと思う。

そこで今回は、ピエール・ロラン(フランス、キャノンデール・ドラパック)をマリア・アッズーラ獲得者として予想したい。

キャノンデール移籍後に全くパッとしていないが、今大会ではエースナンバーを背負って走る。
総合はフォルモロで狙って、フォルモロのサポートはジョー・ドンブロウスキー、ヒュー・カーシー、マイケル・ウッズと言った面々が担当するだろう。

ロランには自由が与えられ、ひたすら逃げに乗ってステージ優勝と山岳賞ジャージを狙ってくるのではないだろうか。
最新鋭の科学トレーニングの成果が見られる日がようやく訪れることを期待したい。

マリア・ビアンカ獲得者予想

総合順位で予想したとおり、アダム・イェーツを推したい。

25歳以下の実力者で言うと、ダヴィデ・フォルモロ、ヒュー・カーシー、ジョー・ドンブロウスキー、ボブ・ユンヘルス、パトリック・コンラッド、マヌエル・センニ(イタリア、BMCレーシング)、カルロス・ベローナ(スペイン、オリカ・スコット)あたりの名前があげられる。

そう思うと、アダム・イェーツとフォルモロとユンヘルスの三つ巴の戦いになりそうな予感がしている。

アダム・イェーツとフォルモロはクライマー寄り、ユンヘルスはTTスペシャリスト寄りの脚質を持っている。
比べてみると、やはりアダム・イェーツの登坂力が頭一つ抜き出ているように思える。

予想まとめ

マリア・ローザ(総合優勝):ゲラント・トーマス
マリア・チクラミーノ(ポイント賞):カレブ・ユアン
マリア・アッズーラ(山岳賞):ピエール・ロラン
マリア・ビアンカ(新人賞):アダム・イェーツ

無難ではないようで、無難な予想かもしれない。

ひとまず、ここにあげた選手たち全員が落車や病気などすることなく、完走する前提で予想している。
それが、せめてもの選手たちに送るエールとしたい。

いずれにせよ、今大会は総合争いが例年になく激しいものになると期待している。

予想は当たらなくても良い。
最後までハラハラするような、素晴らしいレース展開を楽しみに、また睡眠不足の日々を送りたい。

Rendez-Vous sur le vélo…

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