サイバナ

これからサイクルロードレースの話をしよう。略して『サイバナ』。サイクルロードレースのレース結果やコラムなど、お届けします。

さいたまクリテリウム2017 コラム

31人が熱狂した昼下がり。さいたまクリテリウム観戦オフ会レポート!

31人。
サイバナ初のオフ会に参加した方の合計人数だ。

まさかこんなにも多くの人が集まるとは、予想していなかった。
せいぜい10人。多くて15人くらいを想定し、企画・準備を進めていたのだった。

30人越えとなると、1か所に集まれる場所は果たしてあるのか?
混雑のなかで、確保した場所から離れた人たちは戻ってこれるのか?
30人分ものスペースを場所取りしていたら、さすがにひんしゅくを買うのではないか?
30人も来たら、統制がとれなくなってぐちゃぐちゃになるのではないか?

不安の種は尽きなかった。
楽しく観戦しようというオフ会なのに、オフ会参加メンバーをトラブルに巻き込みたくはないし、問題を起こしたくなかった。

そこで、1600文字を越える超長文の「観戦のしおり」と題して、注意事項を周知すること。大きなブルーシートではなく、数人が座れるタイプのレジャーシートを複数枚用意して、少人数グループで隣同士の場所を確保するイメージで場所取りすること。混雑が予想される激戦区を外したエリアを狙うこと。など、できる限りの対策をしてオフ会に臨んだ。

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良い人たちばかりで本当に助かった

だが、蓋を開けてみると参加者の皆さまは例外なく全員が優しく協力的で、とても良い人たちだった。

関東近郊から来た方々だけでなく、夜行バスに乗って関西から来た方たち、さらに九州から飛行機に乗って来た方もいた。

一切の不平不満もなく、本当ならもっと良い場所で見れるのでは?みたいな言い争いもなく、周囲への配慮も欠かさず、ましてや差し入れまでくださったり、積極的に留守番をする方も現れるなど、とにかくスムーズに場所取りができたのだ。ひたすらにありがたかった。

もう一つ懸念していたことは、初めて現地観戦をするという単独で申し込んだ女性参加者の方々がちゃんと場に溶け込めるかどうかだった。しかし、これは完全に杞憂に終わった。もはや女子会?というレベルで意気投合していた様子で一安心だった。
なかには、誰とも喋らずに淡々と待つことになることを想定し、文庫本を2冊持ち込んでいた方もいたというのに。笑

場所取りする範囲が広すぎて、運営スタッフに怒られると思いきや、むしろとても気を遣っていただき、警官が突然登場して警察沙汰!?と焦ったら、信号を止めるためのスイッチを作動させに来ただけだったとか。

ハプニングもほとんど起きず、何もかもうまく回っていたために安心したためか、もはやオープニングランが始まる前には既にやり切った気分に浸りつつあったことはここだけの話にしておきたいと思う。

中継では知り得ない至近距離だからこその迫力

オープニングランでは、あのクリス・フルームやマーク・カヴェンディッシュたちとハイタッチを交わすことに成功した。
今まで画面の向こう側、もしくは人垣をかき分けた隙間の遠くでしか見えなかったスーパースターと触れ合うほどの近距離にいる、という現実に参加メンバーはもれなく大興奮していたことだろう。少なくともわたしは大興奮していた。

フルームの指先に触れた話を、自分の友人や家族、会社の同僚や上司に話したところで、その人がサイクルロードレースを知らなければ何も伝わらないだろう。
だが、隣にいる人たちはみなサイクルロードレースファンだ。

フルームの指先に触れる価値を、心の底から理解しあえている。
普段は抑圧されているサイクルロードレースについて語りたい欲求が爆発して、もはや暴走状態となっても、それを受け止める大いなる器が、そこにはあった。いくらでもあった。

目の前を疾走するワールドツアーのスピードも存分に体感できる。レース中継では決して見ることができない選手たちの細かい所作を観察することも可能だ。

それらを見た感想を、溜め込む必要はなく、隣同士でいくらでもシェアできるし、共感しあえる。

7:00に集合し、17:00頃に解散するまでの10時間。恐らくほとんどの参加メンバーがサイクルロードレースの話をしゃべりっぱなしだったのではないだろうか。
二次会に参加したメンバーはわたしを含めて最長で15時間サイクルロードレーストーク漬けだ。
それでも、まだ話し足りないという雰囲気さえあった。

まさに夢のよう。至福な一時を体験することができた。
誰よりもわたし自身が、とても幸せだった。
翌日は、なぜか両足と腹部が筋肉痛になっていたほどに、充実した時間を過ごせたからだ。

風邪気味で喉が痛かったにもかかわらず、選手たちに大声で声援を送ったこともあり、わたしの喉は無事にお亡くなりになった。3週間近く経った今でも後遺症の咳が収まらないくらいには楽しんだつもりだ。

改めて、参加者の方々に感謝の意を表したい。


↑今回のオフ会に参加した皆さまと記念撮影

また今回、参加者の多くが「現地観戦は初めて」という方だった。

1人では勝手がわからない上に、気乗りもしない。オフ会という形で複数人で観戦できるなら、行ってみようかな。という方たちに、現地観戦の楽しさを味わう機会をつくれたことに、主催者として大きな喜びを感じている。

自分には、サイクルロードレースに興味がなかった人たちにサイクルロードレースの魅力を届けることは難しい。

だが、サイクルロードレースに興味を持った人たちに、よりサイクルロードレースの魅力を伝えることはできると思っている。

「サイバナ」を通して、引き続きレースの魅力を伝えていくと同時に、またこのようなサイクルロードレースファン同士で集まって語れる機会をつくりたいと思う。

Rendez-Vous sur le vélo…

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-さいたまクリテリウム2017, コラム