サイバナ

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コラム ジロ・デ・イタリア2017

サンウェブアシスト通信Vol.2〜平穏と安息の間の情熱〜

大きな波乱が起きることなく、『サンウェブアシスト通信Vol.2』を書けることに喜びを感じている。

今回は、第12ステージでのサンウェブアシスト陣の様子をお伝えしていきたい。

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第12ステージでの仕事ぶり

レース前から、チーム・サンウェブは穏やかだった。

サンウェブアシスト陣の一人である、サイモン・ゲシュケがチームバスから置き去りにされたようで、『誰か、わたしをスタート地点に運んでおくれ』というツイートと共に、全く焦りを感じさせないおどけた表情でヒッチハイクを試みるゲシュケの写真も一緒にアップロードされていた。

これに対して、トム・デュムランは『ワッハッハ!スタート地点で会えるといいな!わらわら笑』みたいな感じで大ウケしていた。

一体なぜゲシュケが置き去りにされたのか、またどうやってスタート地点に移動したのかは謎ではあるが、サンウェブのチーム内の雰囲気が非常に良いことはよく伝わった。
超和やかムードで、昨日とは打って変わって難易度☆1つの第12ステージを迎えたのだった。

レースはあっさりと3名の逃げが形成されたことで、集団スプリント勝負に持ち込みたいスプリンターチームが集団牽引を担ってくれた。
サンウェブに嫌がらせのような攻撃を仕掛けるチームも現れず、非常に平穏な一日となっていた。

来るべき決戦の日に備えて、サンウェブアシスト陣は集団内で力を蓄える一日になるだろうと思われた。

だが、22歳のスプリンター、フィル・バウハウスは違った。

カレブ・ユアン、アンドレ・グライペルがポジション取りに苦労するなかで、誰のアシストも受けずに単独でポジションを上げてスプリントに参加。
なんと、グランツール自己最高順位である4位をもぎ取ったのだ。

バウハウスの将来が楽しみになるのと同時に、体力温存なんて知ったこっちゃねえ!というガッツ溢れる若い走りが良い。
ゲシュケをイジる余裕があるチームであれば、今大会のメンバーで最年少のバウハウスの好走も讃えられ、良い意味でチームメンバーから可愛がられることだろう。

総評

勝つチームは空気が良い。
それは軍隊のように統率されたピリッとした空気感ではなく、明るく朗らかな雰囲気のままレース期間を過ごす方が現代的なように思える。

少なくともウィルコ・ケルデルマンを失った悲しみからは、脱却できているように見えるし、むしろより一層チームメイト同士の絆が深まっている印象さえ受ける。

翌第13ステージは、完全にフラットなコースでデュムラン自身も『楽なステージになるといいね』というニュアンスのコメントをしていた。
というのも、第13ステージは今大会最後のスプリンター向きステージなのだ。

最後にスプリント勝利をあげたいチームが再び、サンウェブに変わって集団牽引を担ってくれることだろう。

来るべき第14ステージからの連続山岳バトルに向けて、英気を養う一日にしてほしいところだ。

Rendez-Vous sur le vélo…

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-コラム, ジロ・デ・イタリア2017