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バーレーン・メリダに常勝軍団チームスカイの礎を築いた敏腕コーチが加入!

チームを強くするために、高い移籍金を払って有力選手を確保するより、賢いやり方ではないかと思います。チームスカイの創設メンバーにして、現在もチームイネオスのパフォーマンスディレクターを務めるロッド・エリングワース氏が、2019年10月からバーレーン・メリダのチーム代表に就任することが発表されました。

※ソース:Team Bahrain Merida confirms Rod Ellingworth as new Team Principal

エリングワースは2000年代に、現チームイネオス代表のデイブ・ブレイルスフォードのもとで、イギリス代表チームのコーチをしていました。その時の教え子には、マーク・カヴェンディッシュ、ブラッドリー・ウィギンス、ゲラント・トーマスなどそうそうたるメンバーが揃っています。

そして、イギリス代表チームの仕事と2010年に設立されたチームスカイのマネジャーも兼任することとなりました。そうして、2008年以降オリンピックでイギリス代表チームは男女合わせて20個の金メダルを獲得、チームスカイは6度のツール・ド・フランス総合優勝を飾り、それらはエリングワースの功績によるものだといっても過言ではありません。

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そのような名伯楽が、2019年10月よりバーレーン・メリダのチーム代表に就任します。それまではチームイネオスとの契約もあるため、イネオスでの活動に集中するそうです。

しかし、バーレーン・メリダはその名のとおりアラブの王子様がスポンサーについているチームです。2017年に新規に立ち上がったとはいえ、その実態は2016年までイタリアチームのランプレ・メリダでGMを務めていたブレント・コープランドを中心に、イタリア人のヴィンチェンツォ・ニバリをエースに据える、イタリア色の強いチームでした。とはいえ、イタリア人以外にも新城幸也も含めて、多種多様な国籍の選手が集う国際色豊かなチームとなったため、チーム内の公用語は英語となっているそうです。

そして、2019年シーズンより、F1レースに参戦しているイギリス・マクラーレン社とパートナーシップ契約を締結。マクラーレン社は2012年ロンドン五輪でイギリス代表チームをサポートしており、スペシャライズドと共同で自転車開発を行っていたこともあるのです。エリングワースが加わることで、バーレーン・メリダはイギリス色を強めることとなりそうです。

一方で、コープランドはGMの座に留まるとのこと。GMのコープランド、代表のエリングワース、パートナーのマクラーレン、スポンサーのバーレーンの王子様とキーマン・指揮系統に混乱が生じないかどうかも心配の種ではないかと思います。

現在バーレーン・メリダに所属するイギリス人選手はネオプロのスティーブン・ウィリアムズのみ。今季限りでニバリはチームを離れることが既定路線となっているが、イタリア系チームからイギリス系チームへの移行を図るのか、今オフのバーレーン・メリダの戦力補強・人事異動には要注目です。

うまくいけば、オリンピックの自転車競技で猛威を振るうイギリス代表チームとツール・ド・フランス6度総合優勝の最強チームを作り上げたノウハウがバーレーン・メリダにもたらされることとなり、バーレーン・メリダのチーム力の大幅向上が期待できるでしょう。

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