サイバナ

これからサイクルロードレースの話をしよう。略して『サイバナ』。サイクルロードレースのレース結果やコラムなど、お届けします。

ツール・ド・フランス2017

FDJ出場選手一覧&レビュー【ツール・ド・フランス2017】

2017/07/01

※選手の脚質、役割、レビューを書いています。

ティボー・ピノとアルノー・デマールの二人のエースを擁するFDJ。
ピノは総合は狙わずにステージ優勝のみを狙う。
デマールでスプリント勝利をあげるために、手厚い陣容で固めてきた。

スポンサーリンク

FDJ、ツール出場メンバー

71,アルノー・デマール(フランス、25歳)

逃げ:★★☆☆☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★★☆☆☆
スプリント:★★★★★

2年ぶりにツールに出場する。
今シーズンはここまで8勝をあげており、直近のフランス選手権も制している。

デマール自身の好調さもあるが、FDJがデマールのためにアシスト陣を充実させたことも大きく影響している。
ダヴィデ・チモライ、ジャコッポ・グアルニエーリの加入がデマールの勝ち星増加の一端を担っていることだろう。

そして、今大会はピノのための山岳アシストを多く必要としないため、デマールのためのリードアウトを充実した編成でツールに挑むことが出来る。
グランツール初勝利、つまりツールでの初勝利をフランスチャンピオンジャージを身にまとって掴み取る。
その瞬間、フランス国民は歓喜の嵐に包まれることだろう。

72,ダヴィデ・チモライ(イタリア、27歳)

逃げ:★★☆☆☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★★☆☆☆
スプリント:★★★★☆

ランプレ・メリダから移籍してきた今シーズンは、デマールのリードアウトを務めることが多い。
デマールが出場しないレースでは、エーススプリンターとして起用され、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ第1ステージで勝利している。

チモライが好調だからこそ、デマールは安心してスプリントに挑めている。
今大会でもグアルニエーリと共に、リードアウトを担う。

73,ミカエル・ドラージュ(フランス、31歳)

逃げ:★★★☆☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★★☆☆☆
スプリント:★★★☆☆

石畳系のクラシックレースを得意とするクラシックスペシャリストだ。
モニュメントへの出場は29回を数える。

パワー溢れる走りで、FDJトレインの一角として平坦路での牽引を担うだろう。

74,ジャコッポ・グアルニエーリ(イタリア、29歳)

逃げ:★★☆☆☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★★☆☆☆
スプリント:★★★★☆

カチューシャから今シーズン加入したスプリンターだ。
昨年はアレクサンダー・クリストフの最終発射台を担うことが多かった。

自身の勝利は2011年以来遠ざかっているものの、FDJ移籍後はデマールのリードアウトとして印象に残る活躍を見せている。
チモライとのイタリア人コンビで、エースを勝利に導く。

75,イグナタス・コノヴァロヴァス(リトアニア、31歳)

逃げ:★★★☆☆
TT力:★★★★☆
登坂力:★★★☆☆
スプリント:★★★☆☆

直近のリトアニア選手権ではロード・TT共に優勝した。
脚質はオールラウンダー寄りのルーラーと言ったところか。

今シーズンはリトアニア選手権だけでなく、ダンケルク4日間レース第5ステージでも優勝していて好調だ。
身長190cmの巨体を活かした平坦アシストとして起用されるだろうし、リトアニアチャンピオンジャージを着ることで集団内での視認も簡単だ。

76,オリビエ・ルガク(フランス、23歳)

逃げ:★★★☆☆
TT力:★★☆☆☆
登坂力:★★☆☆☆
スプリント:★★★☆☆

ツール初出場となる。
デマール出場レースにはほとんど帯同しており、デマールのためのトレインを形成するルーラー的な脚質を持っている。

最終盤に向けて、残り10kmを切ってから先頭で牽引することが多くなると思われる。

77,ルディ・モラール(フランス、27歳)

逃げ:★★★☆☆
TT力:★★☆☆☆
登坂力:★★★☆☆
スプリント:★★☆☆☆

今年のフレーシュ・ワロンヌで8位に入った、登坂力のある選手だ。
ジロに続き、グランツール連戦となる。

山岳を走れる選手は、ピノとモラールだけと言っていいだろう。
ピノのアシストをしたり、デマールをシャンゼリゼまで無事に送り届けるための護衛など、仕事は多くなりそうだ。

78,ティボー・ピノ(フランス、27歳)

逃げ:★★★★☆
TT力:★★★☆☆
登坂力:★★★★★
スプリント:★★★☆☆

2014年ツール・ド・フランスで総合3位に入ってしまった。
伸び悩むピエール・ロランを横目に、今度はピノに全フランスの期待と注目が集まった。
そして、2015年は総合16位、2016年は途中リタイアと、案の定プレッシャーに押し潰されてピノも伸び悩む。

今シーズン、ピノはフランスのワールドチームに所属しながら、ツールでは総合を狙わず、ジロで総合を狙うという大きな決断を下す。
この決断は奏功し、ジロではステージ1勝&総合4位という結果を出した。
表彰台は逃したものの、大健闘と言える結果であり、トップグランツールレーサーたちと互角に戦えることを証明した。

そして、予定どおりツールでは総合ではなくステージ優勝と山岳賞を狙って走ってくる。
ジロで見せた攻撃的な走りが出来るならば、勝機は十分あるだろう。

狙うはフランス革命記念日に行われる第13ステージでの勝利だ。

79,アルテュール・ヴィショ(フランス、28歳)

逃げ:★★★★☆
TT力:★★☆☆☆
登坂力:★★★☆☆
スプリント:★★★★☆

昨年のフランスチャンピオンだ。
逃げに乗ることを得意としており、ロングスプリントで勝利を掴み取ることが多い。

今シーズンは下位カテゴリーのレースで2勝をあげており、実力は高い。
最終発射台のチモライとグアルニエーリへと繋ぐリードアウト役として活躍が期待される。

ピノとデマールで勝利量産なるか

ピノは、単独でステージ優勝を狙う展開が増えるだろう。
逃げに乗って狙うもよし。
総合勢と一緒に山を上っている最中に、アタックを決行して狙うもよし。
十分単独でステージ優勝を狙えるだろう。

そして、チームの9人中6人がデマールのためのアシストを務める。
集団牽引は、ルガク、コノヴァロヴァス、ドラージュが担い、最終リードアウトはヴィショ、チモライ、グアルニエーリが務める。
かなり手厚い陣容と言えるので、デマールのステージ優勝には大きく期待がかかる。

スポンサーリンク

-ツール・ド・フランス2017