サイバナ

これからサイクルロードレースの話をしよう。略して『サイバナ』。サイクルロードレースのレース結果やコラムなど、お届けします。

ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2017

ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2017コースプレビュー!

ダゾーンでの放映が決まった、カタルーニャ一周レースことボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャのコースプレビューです。

パリ〜ニースや、ティレーノ〜アドリアティコと言った春のステージレースの中でも、ずば抜けて難易度の高い山岳が登場することが最大の特徴です。
そのため、スプリンターに活躍の場がほとんどありません。

また、開催期間中にはドワーズ・ドア・フラーンデレン、E3・ハレルベーケ、ヘント・ウェヴェルヘムといったベルギーのクラシックレース3連戦が行われることもあり、ボルタ・ア・カタルーニャには純粋にグランツールを狙うクライマーが集結することになりました。

また多くのプロサイクリストが自宅を構えるジローナの周辺を走るレースでもあり、勝手知ったる土地でいつも以上に攻めたレースを展開することも可能です。

まずは、山だらけのコースを紹介していきます。

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ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2017のコースプレビュー

第1ステージ、カレーリャ〜カレーリャ、178.9km

3級山岳3つ、2級山岳1つ、1級山岳2つと、初日とは思えないハードなステージがいきなりやってきます。

特に108km地点(残り70.9km)から、124km地点(残り54.9km)にかけて、1級山岳が連続で登場します。

1級山岳アルト・エル・ムンタニャ(ALT EL MUNTANYÀ)は、登坂距離3.9km・平均勾配7.5%・最大勾配18%です。
登りきると、あるはずのダウンヒルはなく、即座に1級山岳コル・フォルミク(COLL FORMIC)の登りがやってきます。

コル・フォルミクは登坂距離8.4km・平均勾配4.7%・最大勾配12%となっています。
この後は、お待ちかねの30kmのダウンヒルとなっています。

157.7km地点(残り21.2km)から3級山岳の登りがありますが、登坂距離3km・平均勾配4.7%とそれほどキツくはありません。
3級山岳を越えるとあとは、フィニッシュ地点までダウンヒルがずっと続きます。

タフな1級山岳を越えられるパンチャーに勝機あるステージです。

第2ステージ、バニョラス〜バニョラス、41.3km(TTT)

アップダウンを含んだ、テクニカルなチームタイムトライアルステージとなります。
2007年以来、10年ぶりにTTTが復活しました。

41.3kmと距離が長いうえに、5〜6%前後の登りも頻発します。
純粋なTTスペシャリストだけでなく、山岳系のTTスペシャリストが多くいるチームが有利と言えましょう。

第3ステージ、マタロー〜ラ・モリーナ(頂上)、188.3km

終盤に1級山岳が3つ登場し、頂上ゴールの設定された難易度の高いステージです。

まずは、126.4km地点(残り61.9km)から1級山岳アルト・デ・トーゼス(ALT DE TOSES)の登りが始まります。
登坂距離6.3km・平均勾配7%・最大勾配14%とパンチ力のある登りです。

18.4kmのダウンヒルの後に、1級山岳ラ・モリーナ(LA MOLINA)の1回目の登りが始まります。
1回目は登坂距離11.6km・平均勾配4.3%・最大勾配15%となっていますが、登りきったあとに少しだけ下ってからまた少し登った地点が山岳ポイントとなっているので、平均勾配4.3%以上のキツさになっているはずです。

12.4kmのダウンヒルをこなしてから、再び1級山岳ラ・モリーナに登ります。
2回目は登坂距離12.2km・平均勾配4.7%・最大勾配15%となっていて、1回目と同じく登ってから少し下って、また登ったところがフィニッシュ地点です。

完全にクライマー向きのコースで、早くも総合上位勢による山岳バトルが見られることでしょう。

第4ステージ、リビア〜イグアラダ、194.3km

標高1,177m地点のリビアをスタートし、標高345mのイグアラダへとフィニッシュするステージです。
全体的には下り基調のレイアウトとなってはいますが、170km地点(残り24km)くらいから始まる2級山岳トゥロ・デル・プイグ(TURÓ DEL PUIG)の登りが、スプリンターの進入を拒みます。

トゥロ・デル・プイグは公式データ上は登坂距離3km・平均勾配5.7%・最大勾配10%となってはいますが、コースプロフィールを見る限りは10km以上ある登りに見えます。

どちらにせよ、山で総合の小競り合いが起きるでしょうし、ダウンヒルを利用した決死の攻撃を仕掛けるチームもあるかもしれません。
やはり、パンチャーに有利なステージと言えましょう。

第5ステージ、バルス〜ル・ポルト(頂上)、182km

今大会のクイーンステージでしょう。
スペインのレースでお馴染みの、最後に一発ドーンと超級山岳が登場するコースレイアウトです。

160km地点(残り22km)から緩やかに超級山岳ル・ポルト(LO PORT)の登りが始まります。
傾斜が本格的に厳しくなるのは、残り8.4km地点からです。
平均勾配9%・最大勾配20%のブエルタのクイーンステージ級の厳しい登りが待ち受けています。

本当に強い選手が勝ち抜く、ベストクライマーを決めるステージと言えましょう。

第6ステージ、トゥルトーザ〜レウス、189.7km

3級山岳3つ、1級山岳1つが登場しますが、3級山岳は3級山岳らしからぬ登坂距離があるように見えます。
コースプロフィールの濃く塗られている部分が、公式によって3級山岳ないし1級山岳と設定されたゾーンなのですが、明らかに濃く塗られている地点より前から登りは始まっています。

さらにカテゴリーの設定されていない、幻の山岳ポイントもちらほら。
ブエルタと同様にスペインのレースは、こういったある種のゆるさやブレは日常茶飯事ですので、慌ててはいけません。

ともかく、勝負どころは142.7km地点(残り47km)から始まる、1級山岳アルト・デ・ラ・ムサラ(ALT DE LA MUSARA)の登りです。
登坂距離11.6km・平均勾配5.0%・最大勾配11%となっていて、難易度は高くなくともだらだら登りが続きます。

登りきったあとは、10kmほどアップダウンをこなしてから、フィニッシュ地点のレウスに向けて一気に1000mを下るダウンヒルです。

1級山岳からダウンヒルにかけて、総合で逆転を狙いたいクライマーたちによる戦いが繰り広げられることでしょう。

第7ステージ、バルセロナ〜バルセロナ、138.7km

最終日はバルセロナ市内を出発し、郊外を走ってきたあとは、バルセロナオリンピックのメインスタジアム付近にある6.6kmの周回コースを8周するコースレイアウトとなっています。

周回コースには、毎周回3級山岳ムンジュイック(ALT DE MONTJUÏC)の登りが設定されています。
登坂距離2km・平均勾配5.7%・最大勾配8%となっていて、難易度は高くないものの徐々に脚にダメージが蓄積していくことでしょう。

数秒差なら逆転が可能かもしれませんが、このステージで数十秒の差をつけてフィニッシュすることは難しいかもしれません。
逃げのスペシャリストたちが、ステージ優勝を狙って走ってくることでしょう。

例年にない山岳の難易度がポイント

スプリンターステージと言えるステージが1つもありません。
春先のレースとは思えないキツいレースで、露骨に選手の調子に左右されるレースとなりそうです。

ジロ・デ・イタリアに向けてコンディションを高めていきたい選手たち、ツール・ド・フランスに向けて負荷をかけたい選手たち。
様々な思惑が絡むレースとなるでしょう。

次回は、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャの有力選手についてプレビューしたいと思います。

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