サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・バイクエクスチェンジ)が、終盤逃げ切りを決めてグランツール初勝利を飾りました。
双子の弟のアダムも、ツール・ド・フランスで活躍したので、兄弟揃ってグランツールで大活躍する年となりました。
コースプロフィール
今日の逃げは11名
アンドレイ・ゼイツ(カザフスタン、アスタナ)
ケヴィン・レザ(フランス、FDJ)
ローラン・ディディエ(フランス、トレック・セガフレード)
ヤン・バケランツ(ベルギー、AG2R)
アルベルト・ロサダ(スペイン、カチューシャ)
ヘルト・ドックス(ベルギー、ロット・ソウダル)
オマール・フライレ(スペイン、ディメンションデータ)
マティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング)
ヴァレリオ・コンティ(イタリア、ランプレ・メリダ)
ホセ・メンデス(ポルトガル、ボーラ・アルゴン18)
グレゴル・ミュルベルゲル(オーストリア、ボーラ・アルゴン18)
の11名が、タイム差2分30秒程度で逃げています。
BMCレーシングを筆頭に、メイン集団をコントロールするチームは大人数の逃げを許さず、なかなか逃げが決まりませんでした。
ようやく決まった11名の逃げですが、完全に容認したわけではなく、BMCレーシングはアシストの人数を揃えて、ハイペースで集団をコントロールしています。
そのため、タイム差が大きく開かず、2分30秒程度で推移しています。
2級山岳に差し掛かり、逃げ集団からフライレがアタック
残り60km地点を過ぎてあたりで、山岳ポイントを稼ぐために、フライレがアタックを仕掛けます。
この動きによって、早くも逃げ集団は崩壊し、フライレが独走、逃げ集団で生き残ったゼイツ、ディディエ、バケランツ、ロサダ、フランクの5名が追走する展開となりました。
残り50km地点で、フライレから1分遅れで追走集団、更に1分20秒遅れでメイン集団という展開です。
そして、思惑通りフライレは2級山岳を先頭通過して、山岳ポイントを5ポイント獲得に成功します。
そのまま、ペースを緩めることなく独走してレースは終盤に向かいます。
追走集団が先頭のフライレに追いつく
追走集団からは、ディディエとロサダが脱落し、ゼイツ、バケランツ、フランクの3名で先頭のフライレに追いかけます。
残り19km地点で、フライレに追いつくとフランクがカウンターアタックを仕掛け、独走に持ち込みます。
フライレは力尽きてメイン集団に吸収されます。フランクは、ゼイツとバケランツに対して、あっという間に30秒ほどのリードを築きました。メイン集団は、更に30秒ほど後ろにいます。
残り5km地点の登りの手前で、追走の2人がメイン集団に吸収されます。フランクはメイン集団に20〜30秒差のリードを持って、登り始めます。
フランク逃げ切りなるか
メイン集団から、ダニエル・モレーノ(スペイン、モビスター)とサイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・バイクエクスチェンジ)が飛び出します。
サイモン・イェーツが非常にキレのある走りで、一気にフランクを捉え、引き離します。
追走は、ベン・ヘルマンス(ベルギー、BMCレーシング)、モレーノ、フランクの3名で、サイモン・イェーツとは20秒差を持って、残り2kmを切ります。
築いたリードをしっかり守って、サイモン・イェーツが勝利しました!
ゴール直後に、ご褒美のファンタを飲もうとしているサイモン・イェーツです。
エステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・バイクエクスチェンジ)が、サイモン・イェーツを祝福します。
チャベスは嬉しそうに「グッジョブ!」と、声をかけていました笑
2位は20秒差でルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)、3位は22秒差でファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)でした。
LLサンチェスは、ポイント賞を狙っているような動きです。
総合上位勢は、同タイムでゴールしたため、順位への影響はありません。
サイモン・イェーツは総合トップ10に浮上
ちなみに、左が兄のサイモンで、右が弟のアダムです。二人は双子の兄弟なので、顔が全く一緒ですね!
その他のジャージはいずれもキープです。
マイヨロホとマイヨコンビナータは、ダルウィン・アタプマ(コロンビア、BMCレーシング)。
マイヨプントスは、ジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)。
マイヨモンターニャは、アレクサンドル・ジェニエ(フランス、FDJ)です。
敢闘賞は、オマール・フライレが獲得しました。
第7ステージも、終始アップダウンの激しいコース
3級山岳が3つ登場する、アップダウンの激しい1日となりそうです。
フィニッシュはダウンヒルからの平坦路でゴールするのですが、スプリンターはまず生き残ることは難しそうです。
また、3級山岳3つを先頭通過すると、9ポイント入ります。
現在、山岳ポイント首位は10ポイントでジェニエとなっているので、多くのライダーに逆転のチャンスがあります。山岳賞争いの行方にも注目です。