【ブエルタ2016第7ステージ結果速報】伏兵ヴァンヘネヒテンが初勝利!コンタドール落車!

ヨーナス・ヴァンヘネヒテン(ベルギー、IAMサイクリング)がスプリント勝負を制して、グランツール初勝利をあげました。

ゴール前で、アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)が落車して、左半身を怪我してしまいました。

コースプロフィール

ブエルタ2016 第7ステージ

逃げは6名

ビクトール・カンペナールト(ベルギー、ロットNLユンボ)
ジョアン・ルボン(フランス、FDJ)
サンダー・アルメ(ベルギー、ロット・ソウダル)
ダヴィデ・ヴィッレッラ(イタリア、キャノンデール)
ベガールスターケ・ラーンゲン(ノルウェー、IAMサイクリング)
ルイス・マテマルドネス(スペイン、コフィディス)

の6名が逃げています。最大4分程度まで差は広がりましたが、エティックス・クイックステップ、ジャイアント・アルペシン、トレック・セガフレード、BMCレーシングらがコントロールするメイン集団がじわじわ差をつめて、完全には逃さない展開となりました。

最初の3級山岳はマテマルドネスが先頭通過を果たしました。続く3級山岳もマテマルドネスが先頭通過して、計6ポイント稼ぎました。

また、ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)、ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、トレック・セガフレード)が途中リタイアしています。

チームスカイは、強力なアシストを1枚失ってしまいました。

トレック・セガフレードは、エーススプリンターを失ったため、今後のレースの計画を見直す必要がありそうです。幸い、ファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)が好調なので、フェリーネ中心に戦略を立てて行くようです。

カテゴリーのない登り坂でアスタナのペースアップ

残り43km地点あたりから、最後の3級山岳の手前のカテゴリーのない登り坂で、アスタナが組織立ってペースアップを図ります。

SS 22

早くも逃げ集団を捕まえて、集団のまま3級山岳に向かって行きます。

アンドレイ・ゼイツ(カザフスタン、アスタナ)が先頭固定のまま、10kmくらい集団を牽引していました。

ゼイツが仕事を終えると、ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ)がアタックをしました。

カタルドを追って、ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)、サイモン・クラーク(オーストラリア、キャノンデール)、ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ)、そして先ほどまで逃げていたマテマルドネスがジョイントして、5名が先頭集団を形成しました。

SS 24

アスタナはLLサンチェスでのステージ優勝&ゴールでのスプリントポイント獲得、マテマルドネスは山岳ポイント獲得、ブランビッラは総合上位へジャンプアップが狙いかと思われます。

何度か先頭集団を追走集団が形成されましたが、メイン集団に追いつかれて消滅しては、再び飛び出しては、また追いつかれる、というように、追走集団・メイン集団ともに協調体制が取れていなく、バラバラとした動きになっています。

そして、山岳ポイントはマテマルドネスが先頭通過で3ポイント追加し、この日だけで9ポイントの荒稼ぎとなりました。

SS 25

メイン集団とは30秒ほどの差をもって、ゴールに向かってダウンヒルに入ります。

ダウンヒルで、屈指のダウンヒラーであるLLサンチェスが飛ばして行きますが、追走体制を整えたメイン集団が逃げ集団との差をじわじわと詰めてきます。

残り8km地点で、LLサンチェスとクラークが、抜けだして粘りの走りを見せます。他の3名はメイン集団に吸収されました。

SS 26

吸収されるのは時間の問題と思われましたが、驚異の粘りを見せて、タイム差を10秒から20秒差まで広げる走りを見せています。

10秒ほどのリードでラスト1kmに突入します。

SS 27

LLサンチェスが最後まで粘りますが、ラスト100m付近で集団に追いつかれてしまいます。

LLサンチェスを吸収したタイミングでヨーナス・ファンヘネヒテン(ベルギー、IAMサイクリング)が先頭に出ます。

ラストのカーブを曲がっても、スピードは衰えず、そのままゴール!グランツール初勝利を飾りました。

SS 29

SS 30

SS 31

2位は、ダニエレ・ベンナーティ(イタリア、ティンコフ)、3位はアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)でした。

一方、後方ではアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)が落車しました。

SS 32

SS 33

フィニッシュへ至るカーブで、内側を走っていた選手にハスって、落車してしまいました。

前方を塞がれた状態で、内側を走る選手にぶつかってしまい、そのまま滑って壁に激突していました。

その他、ジャージの移動は今日はありませんでした。

SS 35

IAMサイクリングは、解散が決まってからグランツールで勝ちまくっています。

SS 36

敢闘賞はマテマルドネスです。プレゼントされた花束から花を抜いて、ポディウムガールにプレゼントするというイケメンぶりを発揮していました。

明日の第8ステージは、平坦ステージと思いきや…

ブエルタ2016 第8ステージ

今大会初と言ってもいい、まっ平らなステージ、と思いきやラスト8km地点から唐突に1級山岳を登るという非常に面白いコースプロフィールです。

Stage 8   Villalpando   La Camperona. Valle de Sabero   La Vuelta 2016

平均勾配8%、最大勾配25%に達する非常に厳しい登りで、ゴール前の2kmほどは、平均勾配15%以上あります。

相当激しい山岳バトルが繰り広げられるに違いありません。総合の順位も大きくシャッフルされる可能性のあるステージです。

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