ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)が圧巻のクライミングを見せ、ステージ優勝を飾り、再びマイヨロホに袖を通しました。
クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)は粘って、総合では58秒遅れの3位となっています。
コースプロフィール
今日の逃げは16名
ベン・ヘルマンス(ベルギー、BMCレーシング)
ビクトール・カンペナールト(ベルギー、ロットNLユンボ)
ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ロットNLユンボ)
ドミトリー・グルージェフ(カザフスタン、アスタナ)
トビアス・ルドヴィグソン(スウェーデン、ジャイアント・アルペシン)
ファビオ・フェリーネ(イタリア。トレック・セガフレード)
ヤン・バケランツ(ベルギー、AG2R)
エゴール・シリン(ロシア、カチューシャ)
ルイス・フェルファーク(ベルギー、ロット・ソウダル)
ジョセフロイド・ドンブロウスキー(アメリカ、キャノンデール)
モレーノ・モゼール(イタリア、キャノンデール)
ピエール・ロラン(フランス、キャノン)
オマール・フライレ(スペイン、ディメンションデータ)
ベガールスターケ・ラーンゲン(ノルウェー、IAMサイクリング)
ルイス・マテマルドネス(スペイン、コフィディス)
ホセ・ゴンサルベス(ポルトガル)
の16名が4〜5分のリードを保って逃げています。
超級山岳へのフィニッシュということもあり、山岳賞を狙っている選手、ステージ優勝を狙う選手など大物も揃っています。
メイン集団は、リーダージャージを持っているエティックス・クイックステップ、総合狙いのモビスターが牽引しています。
1級山岳での山岳賞争い
逃げ集団が1級山岳に入ると、ロットNLユンボのカンペナールトがペースを上げます。
この動きで、グルージェフとモゼールが遅れてしまいました。
山岳ポイントを獲得するために、フライレとマテマルドネスが競り合います。
フライレの強烈な加速で、マテマルドネスを置き去りにして10ptsの加算に成功します。
しばらく、二人で逃げて、再び追走集団に追いつかれるときには、お互いの健闘を称えて、ボトルで乾杯していました。
超級山岳コバドンガ
コバドンガのふもとで、カンペナールトはお役御免となりました。エースのヘーシンクのために、献身的な牽きを見せていました。
先頭集団のペースが上がると、キツい選手はどんどん落ちて行きます。
この逃げ集団から飛び出したのは、ヘーシンクです。快調にダンシングで登っていきます。
後方のメイン集団では、モビスターのペースアップにクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)が遅れてしまいます。
モビスターがアシストを使い切って、集団を絞り込んだところで、アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)がアタックを仕掛けます。
反応したのは、ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)のみです。少し遅れて、ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)が追いつき、前から落ちてきたフライレとシリンを吸収し、フルームら総合ライバル勢との差を引き離しにかかります。
フルームは相変わらずのマイペース走行ながらも、ハイペースで登っていき、前方から落ちてきた選手をどんどん交わしてキンタナたちを追いかけます。
残り3.4km地点で、キンタナがアタック!コンタドールは、この動きについていけません。
キンタナは非常に良いペースで走り、先頭を走っていたヘーシンクを捉え、先頭に躍り出ます。
そのまま勢いが劣ることなく、一気に山頂まで駆け上がりゴールです!
後方では、フルームとアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)がコンタドール、スカルポーニらに追いつきます。しかし、フルームのハイペースにコンタドールはついていけません。
フルームが、フライレを引き連れて、ヘーシンクに追いつきます。その後にバルベルデとスカルポーニが追います。
ゴールまで残りわずかのところで、最後の力を振り絞ってスプリントをかけたヘーシンク先着して、24秒遅れのステージ2位。
続いて3位は25秒遅れでフルーム、4位は28秒遅れでフライレ、5位は同タイムでバルベルデでした。
エステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・バイクエクスチェンジ)は1分2秒遅れ、コンタドールは1分5秒遅れ、マイヨロホを着ていたダビド・デラクルス(スペイン、エティックス・クイックステップ)は3分15秒遅れでした。
各ジャージは全シャッフル
アストゥリアス州でのレースで、ステージ優勝した場合は、変な帽子を貰えるようです。
キンタナが被ると、ゼルダの伝説に出てくる妖精さんっぽく見えます笑
ステージ優勝慣れしているようで、シャンパンファイトはお手の物と言った様子です。
いよいよ、大本命の手にマイヨロホが渡りました。同時にマイヨコンビナータも獲得しています。
山岳賞・マイヨモンターニャは、最後に4位に滑り込んだフライレが獲得しました。
昨年の山岳王であるフライレは、この先ジャージを死守してくることでしょう。
ポイント賞・マイヨプントスは、バルベルデが獲得しました。
地味に、スプリントステージで上位でフィニッシュして稼いだポイントが生きてきました。
敢闘賞はマテマルドネスです。
両横のポディウムガールに、もらった花束から花を1輪ずつ抜いてプレゼントするイケメンぶりを見せていました。先日、山岳賞の表彰の際にも、同じことしてましたけどね笑
休息日明けの第11ステージは1級山岳ペーニャ・カバルガが登場
ほとんど平坦(と言っても、多少のアップダウンがあるようですが)な道を走って、最後の最後に1級山岳ペーニャ・カバルガへの山頂フィニッシュとなるステージです。
ペーニャ・カバルガは、平均勾配9.8%、最大斜度18%という激坂と言える山岳です。
本日同様に、山岳での白熱した総合争いが見られることでしょう。