突然のスポンサー撤退により、チーム存続の危機に陥っているキャノンデール・ドラパック。クラウドファンディングによる資金調達を発表していたが、このたび入金用のWebページが公開された。
※詳しい経緯はこちらの記事をどうぞ
チーム存続の危機に瀕したキャノンデール・ドラパックが、クラウドファンディングを開始
クラウドファンディングへのやり方の詳細を解説していく。
(※2017.09.08追記)
キャノンデール・ドラパックが、大口スポンサー獲得に成功して、2018年シーズンも存続決定!
This time tomorrow: New naming partner for 2018 revealed! Before the big announcement, we owe a massive THANK YOU to all of you. #SaveArgyle
— Cannondale-Drapac (@Ride_Argyle) 2017年9月8日
「明日のこの時間、2018年シーズンの新しいネーミングパートナーを発表します!この大きな発表の前に、皆さんの大規模な支援に心からの感謝を申し上げます。」
Our new naming partner was energized by the #SaveArgyle movement. We ride on because of YOU. We are grateful, humbled and so, so excited.
— Cannondale-Drapac (@Ride_Argyle) 2017年9月8日
「私たちの新しいネーミングパートナーは、皆さまのクラウドファンディング活動のおかげで見つかったようなものです。本当に感謝していますし、興奮しています。」
このクラウドファンディングは、期限までは継続するようだ。
キャノンデールの出資者になりたい人や、キャノンデールグッズが欲しい人は、期限内までにクラウドファンディングに応募しよう。
キャノンデール・ドラパックのクラウドファンディング手順
1,Webページにアクセス
https://www.indiegogo.com/projects/saveargyle-keep-cannondale-drapac-alive-in-2018-sports#/
まずは、こちらのURLにアクセスする。
今回のプラットフォームには、「INDIEGOGO」が活用されている。「Kickstarter」と共にアメリカの2大クラウドファンディングサイトの一つだ。
2,寄付額を選択する
「PERKS(特典)」のところに、寄付額と特典内容が記載されている。寄付したい額の枠内を選択、または「GET THIS PERK」を選択する。
(※特典内容については、本記事後半にて紹介)
3,氏名、メールアドレスを入力
「Guest Checkout or Log In」と書かれた項目では、氏名とメールアドレスを入力する。
Full Nameは「Yuu Akisane」のように、名前・苗字の順にローマ字表記で入力する。
「INDIEGOGO」のアカウントを作成し、ログインする方法もあるが、ここでは割愛する。
4,住所を入力
※画像では、東京都庁の住所を例として記載している
「Shipping Address」と書かれた項目には、特典の送付先住所を入力する。
Full Nameは、「Yuu Akisane」のように自分の氏名を入力。
Countryは、「Japan」と入力すると「Japan(Free Shipping)」と表示される。スマホの場合は、「Japan(Free Shipping)」を選択する。
Street Addressは、西新宿2丁目8-1の部分をローマ字で、「Nishishinjuku 2-8-1」と入力。
Address Line 2(Optional)には、「第1庁舎ビル」のような建物名(マンション名やアパート名など)をローマ字で入力。
Cityは、通常なら「新宿区」の部分を書けばいいのだが、「東京都」に該当する部分の入力欄が無かったため、「東京都新宿区」のようにローマ字で入力してみた。「Tokyo Shinjuku-ku」のように、「市」なら「-shi」を、「〜市〜区」なら「〜-shi 〜-ku」といった要領で記載すれば良いはずだ。
Postal Codeには、郵便番号を。
Phone Numberは、冒頭の0を取って「+081」をつけてもいいし、通常の「03〜」のどちらでもいいだろう。
※筆者はこのように入力したという例で、必ずしも正解とは限らない点はご了承いただきたい。筆者が海外通販で注文する際は、このような要領で住所を入力している。
5,デビットカードまたはクレジットカード情報を入力
Name on Cardは、カードに記載されている通りの名前を入力。
カード番号には、16桁のカード番号を入力。
MMには有効期限月を、YYには有効期限年を入力。
CVCは、「カード確認コード」と呼ばれるもので、カード裏面の署名欄に、数桁の番号が記載されているものである。
6,キャンペーンページに記載される名前を入力
3つ選択肢があって、上から順に「Full Nameで入力した名前」「匿名」「その他(自由入力)」から選べる。
ここで選択した名前が、INDIEGOGOのキャンペーンページの出資者一覧に記載されるようだが、もしかしたら特典の一つである「スリップストリーム社のスポンサーページ」に記載される名前になるかもしれない。本名がページに記載されたくない場合は「匿名」もしくは「その他」を入力した方がいいだろう。
7,決済する
※決済をする前に、必ず「本クラウドファンディングの注意点」を確認してください!
「SUBMIT PAYMENT」を選択すれば、決済できる。入力項目に不足や誤りがある場合は、エラーとなるため、修正してもう一度「SUBMIT PAYMENT」を選択しよう。
「Thank you for backing this campaign!」というページが表示されれば、OKだ。
8,メールアドレスの確認を行う
登録したメールアドレス宛に「Indiegogo Support」から、件名が「Yuu(※名前), please confirm your email」というメールが届く。
メール本文内に表示されている「CONFIRM SUBSCRIPTION」を選択して、メールアドレスの確認を行う。
以上にて、申込み手順は完了だ。
特典内容の紹介
25ドル(約2750円)コース
・会員限定コンテンツへのアクセス
・メンバー限定サイトへのアクセス
・#SaveArgyle のステッカー※
※「#SaveAygyle」とは、このクラウドファンディング活動などの一連のキャノンデール・ドラパックを救う動きを表す、Twitter上で使われているハッシュタグである。
50ドル(約5500円)コース
・会員限定コンテンツへのアクセス
・メンバー限定サイトへのアクセス
・#SaveArgyle のマグカップ
100ドル(約11000円)コース
・会員限定コンテンツへのアクセス
・メンバー限定サイトへのアクセス
・スリップストリーム社のスポンサーページに名前が記載される※
・#SaveArgyle のマグカップ
※http://slipstreamsports.com/sponsors/ のページのように、一覧に自分の名前が表示されると思われる。
250ドル(約27500円)コース
・会員限定コンテンツへのアクセス
・メンバー限定サイトへのアクセス
・スリップストリーム社のスポンサーページに名前が記載される
・チームライドに招待※
・#SaveArgyle のトートバッグ
※場所や日時は、決定し次第連絡があるとのこと。恐らくアメリカやヨーロッパになるのではないだろうか。
500ドル(約55000円)コース
・会員限定コンテンツへのアクセス
・メンバー限定サイトへのアクセス
・スリップストリーム社のスポンサーページに名前が記載される
・チームライドに招待
・#GreenArgyle のフレームステッカー※
・#SaveArgyle のトートバッグ
※自転車のフレームに貼るステッカーのことだと思われる。#GreenArgyle とあるので、来シーズンのチームロゴなどのステッカーがもらえるのだろう。
1000ドル(約11万円)コース
・会員限定コンテンツへのアクセス
・メンバー限定サイトへのアクセス
・スリップストリーム社のスポンサーページに名前が記載される
・チームライドに招待
・#GreenArgyle のフレームステッカー
・2018年のチームジャージー
5000ドル(約55万円)コース
・会員限定コンテンツへのアクセス
・メンバー限定サイトへのアクセス
・スリップストリーム社のスポンサーページに名前が記載される
・チームライドに招待
・#GreenArgyle のフレームステッカー
・2018年のチームジャージーとビブショーツ
・POCのヘルメット
10000ドル(約110万円)コース
・会員限定コンテンツへのアクセス
・メンバー限定サイトへのアクセス
・スリップストリーム社のスポンサーページに名前が記載される
・チームライドに招待
・#GreenArgyle のフレームステッカー
・2018年のチームジャージーとビブショーツ
・POCのヘルメット
・キャノンデール・ドラパックの選手直筆のサンキューノート
20000ドル(約220万円)コース
・会員限定コンテンツへのアクセス
・メンバー限定サイトへのアクセス
・スリップストリーム社のスポンサーページに名前が記載される
・チームライドに招待
・#GreenArgyle のフレームステッカー
・2018年のチームジャージーとビブショーツ
・POCのヘルメット
・キャノンデール・ドラパックの選手直筆のサンキューノート
・2018年シーズンに選手が使用したチームバイク
・チームキャンプもしくは2018年シーズンのレースのうち、2日間招待
30000ドル(約330万円)コース
・会員限定コンテンツへのアクセス
・メンバー限定サイトへのアクセス
・スリップストリーム社のスポンサーページに名前が記載される
・チームライドに招待
・#GreenArgyle のフレームステッカー
・2018年のチームジャージーとビブショーツ
・POCのヘルメット
・キャノンデール・ドラパックの選手直筆のサンキューノート
・2018年シーズンに選手が使用したチームバイク
・チームキャンプに2日間招待
・2018年シーズンのレースに2日間招待
50000ドル(約550万円)コース
・会員限定コンテンツへのアクセス
・メンバー限定サイトへのアクセス
・スリップストリーム社のスポンサーページに名前が記載される
・チームライドに招待
・#GreenArgyle のフレームステッカー
・2018年のチームジャージーとビブショーツ
・POCのヘルメット
・キャノンデール・ドラパックの選手直筆のサンキューノート
・2018年シーズンに選手が使用したチームバイク
・チームキャンプに2日間招待
・2018年シーズンのレースに4日間招待
・招待されたレース4日間のうち1日はチームカーに同乗できる
無いよりはあった方が嬉しい特典
もともと、完全に寄付という形式がとられると思っていただけに、特典があることは嬉しいものだ。
そして、これこそが今後チームの新たな財源となり得るクラウドファンディングの在り方だろう。
100万円以上の金額になると、特典もさすがに豪華になる。
チームカーに同乗するなんて、普通の人にはあり得ないことだ。(まあ、550万ポンと寄付できる人も普通じゃないと思うが)
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筆者は、このクラウドファンディングの成否が、サイクルロードレース界の未来を変えると考えている。
クラウドファンディングの支援登録の段階で、想像を越える多くの人々からの登録があったことで、フェアリー・グループという新しいスポンサーを獲得することもできた。これまで、あまり可視化されてこなかった自転車チームとスポンサーとファンの関係性が、数字で浮き彫りになったのだ。
ゆえに、クラウドファンディングによる資金調達は、直接お金を手に入れる以外にも、副次的な要素としてチームがどれほどファンから支持を得ているか、数字でアピールすることもできるのだ。スポンサー企業との交渉が、よりスムーズになることだろう。
そして、スポンサー以外から少しでも多くの収入を得られる収益構造にした方が、より健全なチーム運営ができるだろう。
何よりジョナサン・ヴォーターズには、これからも自転車レース界に携わってほしいと思う。
キャノンデール・ドラパックを案じる方、サイクルロードレース界の未来を案じる方、そしてジョナサン・ヴォーターズを支援したい方には、ぜひとも今回のクラウドファンディングに申し込みしていただきたい。
Rendez-Vous sur le vélo…