NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネのメインスポンサーが撤退!?

またしても衝撃的なニュースが入ってきました。

先日のジロ・デ・イタリアで私たち日本人ファンを大いに沸かせてくれたNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネのメインスポンサーであるファルネーゼ・ヴィーニ社のCEOであるヴァレンティーノ・ショッティ氏が、自身のFacebookで自転車チームとのスポンサー契約が今季限りであることを示唆しています。

https://www.facebook.com/valentino.sciotti/posts/10212575960308687

こちらのリンク先はイタリア語なので、Google翻訳で英訳して読んでみました。

「Dear friends, the 102nd Giro d’Italia has just finished, the one that could also be the last for me as a main sponsor of a team, due to a nefarious reform but, as done throughout the course, I want to summarize these intense days , in some photos / videos and in my final thoughts.」

訳:親愛なる友へ。第102回のジロ・デ・イタリアが終わったばかりですが、それは私にとってチームのメインスポンサーとして最後になるかもしれません。不条理な改革のためですが、この激しい日々を写真やビデオを通じて、私の最終的な思いを伝えたいと思います。

というふうに出だしのたった一行にしか、スポンサー契約が今季限りであることを示唆する文章はありませんでした。あとは、ジロで活躍した選手たち(もちろん初山翔も!)をひたすら称える文章のようです。

なので、まだ決まった話ではないのかもしれませんが、CEOのショッティ氏がこのように述べているということは、実質的な打ち切りといえるでしょう。むしろ、早い時期に表明しておくことで、関係各所が動きやすくなる配慮なのかもしれません。

「ジロで活躍したのに、打ち切りなんてひどい!」「あんなに活躍しても広告を打ち切られるこの業界のビジネスモデルはおかしい」なんて声が飛んできそうですが、自転車ロードレース界ではあまりにもよくあることです。

広告は無名から有名になるまではとても効果の高い手段だと思いますが、有名になってから有名であり続けるためにはコスパの悪い手段だと思います。

また、プロコンチネンタルチームのスポンサーにとって、ワイルドカードでグランツールに出場できるかどうかが最も大事なことです。来シーズンからグランツールのワイルドカードは、公平なランキングシステムによって選出される方針となっています。現在、ヨーロッパツアーのチームランキングで11位につけているNIPPOは、決して強豪チームではありません。今まで以上に、グランツール出場が遠のく可能性が高いことも、スポンサーが撤退する理由の一つになっているかもしれませんね。

とはいえ、日本人選手にとってはヨーロッパでフルシーズン戦えるだけでなく、世界最高峰のワールドツアーを走ることができる貴重な日系チームです。どうにかして、存続することを願わんばかりです。

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