ベルンハルト・アイゼルと共に、長らくマーク・カヴェンディッシュのアシストを務めてきたマーク・レンショーが、16年にわたるキャリアに終止符を打つ決断を下しました。
※参考:ANNOUNCEMENT: MARK RENSHAWより
レンショーは2004年にエフデジュー・プワン・コム(現グルパマ・エフデジ)でプロデビューを飾りました。プロ初勝利は2006年のトロ・ブロ・レオンでした。レンショーのコメントの中でも「私の一番の思い出のひとつ」としてこのレースのことをあげられていました。
2009年からはチーム・コロンビアHTCに移籍。カヴェンディッシュと初めてチームメイトとなりました。2歳年下のイギリス人のリードアウト役を引き受け、同年のツール・ド・フランスではカヴェンディッシュのステージ6勝に貢献。最終シャンゼリゼステージでは、怒涛のワンツーフィニッシュを決めており、レンショー自身も「生涯忘れることがない思い出」と語っています。
引退後も自転車レース業界で働きたいとの意向は持っているそうですが、現時点での進路は未定。当面は妻と3人の子供との時間を楽しみたいとのことです。
ツールで歴代2位となるステージ30勝をあげているカヴェンディッシュですが、レンショーなくしてこの実績はなかったと思います。(もちろんアイゼルも!)
盟友カヴェンディッシュも自身のSNSを更新し、レンショーへのメッセージを送っていました。
カヴェンディッシュ自身も、ツールの出場メンバーから外されてしまいました。一つの時代の終わりを見ているようで、少しさびしい気持ちになります。
栄光の舞台で、レンショー・アイゼル・カヴェンディッシュのコンビネーションが見られることはもうありません。ですが、もう一度だけでいいので、3人揃って出場したレースで、カヴェンディッシュが勝つところを見たいなと思います。