ジロ・デ・イタリアU23、通称「ベビージロ」の第9ステージ前半の詳細をレポートします。
落車が波乱を巻き起こしたショートステージ
最終ステージは2部構成になっています。
前半は途中カテゴリー山岳を2つ越えて、最後は上りスプリントでフィニッシュする72.8kmのショートステージとなっていました。
レースは序盤に6人の逃げが決まりました。いずれも総合成績では30分以上遅れている選手ばかりです。
しかし、それほど大きなタイム差は許してもらえず、集団から2分程度のタイム差でレースは進行しました。
残り23km地点の2級山岳でも大きな動きは見られず、着々と逃げ集団とのタイム差を縮めていきました。
2級山岳を越えたところで、メイン集団から総合3位のマーク・ドノヴァン(イギリス、チームウィギンス)を含む13人の選手が飛び出すシーンも見られましたが、すぐに集団に引き戻されていました。
逃げ集団は6人から2人に減ってもなお、逃げ切りに向けて粘りを見せていたものの、残り9km地点で吸収されました。
ひとかたまりになった集団をアクシデントが襲います。
集団スプリントに向けて位置取りが激しくなった集団内で大きな落車が発生。なんとマリアローザのアレハンドロ・オソリオ(コロンビア、コロンビアナショナルチーム)も足止めを食らってしまいました。
また、総合8位につけていたウィリアム・バルタ(アメリカ、ハーゲンズベルマン・アクシオン)は大腿骨骨折の重傷を負い、リタイアとなってしまいました。
バルタはすぐに病院に搬送されましたが、入院先にてシーズン中はなかなか味わうことができないピザを元気そうに食べる姿をチームGMのアクセル・メルクスがツイートしていました。
@willbarta is in good spirits and is in good hands. I know he will come back stronger . Give him some love people . @HBAxeon had an amazing week thanks to him as well. Heal up buddy. pic.twitter.com/WFg0gfTakp
— Axel Merckx (@axelmerckx) 2018年6月16日
一方でスプリントに向けてペースを上げていた集団がマリアローザを待つことはありません。ラスト1kmで集団とオソリオとのタイム差は52秒まで開きました。
集団スプリントを制したのは、アルベルト・ダイネーゼ(イタリア、Zalf Euromobil Désirée Fior)です。
Bravo Daino! #GiroU23Enel pic.twitter.com/MorGPpjv6T
— Giro d’Italia U23 (@giroditaliau23) 2018年6月16日
Zalfチームは第1ステージ以来の大会2勝目となりました。そのとき勝利したジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア)は落車に巻き込まれた影響のためか、メイン集団には残っていませんでしたが、チームメイトが見事に勝利をあげました。
マリアローザのオソリオは1分26秒遅れでフィニッシュ。この結果、メイン集団内でフィニッシュした総合2位のアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ロシアナショナルチーム)が総合首位に浮上。オソリオは1分18秒遅れの総合4位に後退しました。
🏆Stage 9 – 1st Half Stage🏆
💓 Maglia Rosa – @enelenergia : 🇷🇺@ale_vlasov – Nazionale Russa #GiroU23Enel pic.twitter.com/o2iOVsEyep— Giro d’Italia U23 (@giroditaliau23) 2018年6月16日
※リザルト
※参考
『STEVIE WILLIAMS FINISHES THE GIRO U23 IN FIFTH OVERALL』