ジロ・デ・イタリアU23、通称「ベビージロ」の第2ステージの詳細をお伝えします。
ハイスピードレースをヴィルダウェルが制す
前半はど平坦、後半は激しいアップダウンを含む138.2kmのコースで争われました。
レースは序盤からハイペースで進み、逃げが決まらないまま最初の1時間で時速50kmを記録。残り70km地点でマリアローザを着るジャスパー・フィリップセン(ベルギー、ハーゲンズベルマン・アクシオン)を含む20人の精鋭集団が先行する展開となりました。
残されたメイン集団に1分以上のタイムをつけながら、終盤のアップダウンを含む上り区間に突入。迫りくるメイン集団を振り切るために、先頭集団はハイペースでの走り続け、上り区間では脱落する選手が続出しました。
そうして最後の上り区間を迎える頃には、マルクス・ヴィルダウェル(オーストリア、チロルサイクリングチーム)を含む3人の選手しか先頭に残っていませんでした。ヴィルダウェルは残った2人を振り切って独走に持ち込み、最終的に2位以下に33秒もの差をつけて勝利しました。
What a victory! Bravo Markus! | Che vittoria! Bravo Markus!#GiroU23Enel pic.twitter.com/dHjFVbQWea
— Giro d’Italia U23 (@giroditaliau23) 2018年6月9日
ヴィルダウェルは総合首位にも浮上して、マリアローザを獲得しました。
ステージ6位に入ったロバート・スタナード(オーストラリア)を擁するミッチェルトン・バイクエクスチェンジのスポーツディレクターを務めるジェームス・ヴィクターは次のようにコメントしています。
「今日はチャンスを逃したとは思っていません。より大きな厳しいステージに向けて、エネルギーを温存することが重要なことでした。ロブ(・スタナード)は自分で位置取りしながら、最後は2秒タイムを稼ぎました。今のところ、レースは予定通り進んでいます。」
優勝したヴィルダウェルにとっては、キャリアで最も大きな勝利となりました。所属するチロルサイクリングチームはオーストリアのコンチネンタルチームで、OBにはルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)やミヒャエル・ゴグル(オーストリア、トレック・セガフレード)といった選手がいます。
※公式ハイライト動画
※リザルト
※参考
『Another top ten in Italy for Stannard and Mitchelton-BikeExchange』