※選手の脚質、役割、レビューを書いています。
エースのナセル・ブアニ擁するコフィディス。
ブアニのために平坦アシスト重視のメンバー構成となっている。
コフィディス、ツール出場メンバー
151,ナセル・ブアニ(フランス、[get_age birth=”19900725″]歳)
逃げ:★★☆☆☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★★☆☆☆
スプリント:★★★★★
フランスの暴れん坊スプリンター、ブアニは2年ぶりにツールに参戦する。
昨年は、大会直前に宿泊していたホテルで観客と乱闘騒ぎを起こし、自慢の拳(?)を裂傷してしまい、そこから感染症を引き起こしツールは欠場となった。
あふれる闘志こそが、ブアニの爆発的なスプリント力の源ではあるが、場外で発揮しては困りものだ。
今シーズンは反省しておとなしくなってしまったためか、肝心のスプリントのキレ味が今ひとつとなっている。
ここまで4勝と、例年になくスローペースだ。
フランス選手権では、犬猿の仲であるアルノー・デマールとのマッチスプリントに敗れて2位。
斜行気味のデマールに、違反を主張する姿も見られ、フィニッシュ後に喜ぶデマールのすれすれを自転車で通過するシーンも見られた。
やはり、ブアニはブアニだった。
ジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャではステージ優勝の経験はあるが、ツールではまだ勝てていない。
ツールで1勝でもあげられれば、ブアニも報われるのだが果たして。
152,ディミトリー・クライス(ベルギー、[get_age birth=”19870618″]歳)
逃げ:★★★☆☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★☆☆☆☆
スプリント:★★★☆☆
ワンティから移籍してきた、ワンデークラシックを得意とする選手だ。
昨年はロンド・ファン・フラーンデレン9位だった。
またツール・ド・ワロニー第3ステージではアルノー・デマールを抑えてステージ優勝を果たしている。
ブアニのための、リードアウトを務めるものと思われる。
153,ニコラ・エデ(フランス、[get_age birth=”19871202″]歳)
逃げ:★★☆☆☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★★★★☆
スプリント:★☆☆☆☆
疲労のため欠場となったジョフリー・スープに代わって出場が決まった。
2013年ブエルタで山岳賞を獲得しているクライマーだ。
スープとは全く脚質が異なるため、恐らくエデは入れたかったがブアニのためのアシストを充実させたくて外さざるを得なかった選手だと思われる。
逃げに乗りまくって、ステージ優勝と山岳ポイント獲得を目指す。
154,クリストフ・ラポルテ(フランス、[get_age birth=”19921211″]歳)
逃げ:★★☆☆☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★☆☆☆☆
スプリント:★★★★☆
昨年のツールでは欠場したブアニに代わってエーススプリンターを務めた。
6ステージで一桁順位を記録しており、トップスプリンターたちのスピードに引けを取らない実力を証明した。
ブアニのリードアウトとして、これ以上にない選手だと言えよう。
155,シリル・ルモワンヌ(フランス、[get_age birth=”19830303″]歳)
逃げ:★★★☆☆
TT力:★★☆☆☆
登坂力:★★☆☆☆
スプリント:★★★☆☆
キャリアの大半をプロコンチネンタルチームで過ごしているが、グランツール出場8回、モニュメント出場20回の経験を持つベテラン選手だ。
脚質は石畳系のクラシックレースを得意とするクラシックスペシャリストだろう。
ツールでは力強い走りで、ブアニのための平坦アシストを務める見込みだ。
156,ルイスアンヘル・マテ(スペイン、[get_age birth=”19840323″]歳)
逃げ:★★★☆☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★★★★☆
スプリント:★☆☆☆☆
逃げを得意とする、スペイン人クライマーだ。
昨年のブエルタでは、連日逃げに乗っていた印象がある。
今シーズンは、ツアー・オブ・カリフォルニア総合11位、ツール・ド・ルクセンブルク総合6位と、ステージレースでまあまあ良い結果を残している。
脚の調子は良さそうだ。
ツールでも積極的に逃げを試みてくることだろう。
157,ダニエル・ナバーロ(スペイン、[get_age birth=”19830718″]歳)
逃げ:★★☆☆☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★★★★☆
スプリント:★☆☆☆☆
コフィディスの影のエースであるピュアクライマーだ。
グランツール最高順位は2013年ツールの総合9位。
また2014年のブエルタではステージ優勝もあげている。
今大会でもひっそりと先頭集団でレースして、総合上位を狙う。
158,フロリアン・セネシャル(フランス、[get_age birth=”19930710″]歳)
逃げ:★★★☆☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★★☆☆☆
スプリント:★★★☆☆
今シーズンは、ル・サミン4位、ドワルス・ドール・フラーンデレン10位、パリ〜ルーベ12位とワンデークラシックで好成績を残している。
さらに、ダンケルク4日間レースでは総合7位だった。
将来が楽しみな選手である。
ツールでは、平坦アシストとしてブアニの護衛が主な任務となりそうだ。
159,ジュリアン・シモン(フランス、[get_age birth=”19851004″]歳)
逃げ:★★★★☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★★☆☆☆
スプリント:★★★☆☆
今シーズンはまずまずの調子を維持していて、1クラスのレースを中心に好成績を残している。
結果として、チーム内ではブアニに次ぐUCIポイントを獲得している。
ブアニのリードアウトも十分に務まるが、アタッカーとして逃げに乗ってくることも予想される。
エースのブアニのコンディション・メンタル次第か
9人中5人がブアニのためのアシスト要員だ。
コフィディスも積極的に、集団コントロールを行い、トレインを組みたがるチームだ。
平坦ステージの集団前方で仕事をする平坦アシスト陣にも注目したい。
ナバーロは総合トップ10に入れば大成功と言えよう。
マテとエデは、独立部隊として自由に動いてくることだろう。
状況によっては、山岳賞も狙える力は持っている。