パリ〜ツール2016で勝利した、フェルナンド・ガビリア擁するコロンビア代表のメンバーレビューです。
ロード世界選2016、コロンビア代表メンバー
カルロス・アルザテ(ユナイテッド・ヘルスケア)
エドウィン・アヴィラ(チーム・イルミネート)
エステバン・チャベス(オリカ・バイクエクスチェンジ)
フェルナンド・ガビリア(エティックス・クイックステップ)
オマール・メンドーサ(コンチネンタル・モビスターチーム)
ヤルリンソン・パンタノ(IAMサイクリング)
ブライアン・ラミレス(モビスター)
リゴベルト・ウラン(キャノンデール)
ウォルター・ヴァルガス(アマチュア選手)
メンバーレビュー
9枠と最大数を確保していはいますが、ナイロ・キンタナやエステバン・チャベスらのグランツールでの活躍によって得たポイントが非常に大きいです。枠数が多い、すなわち選手層が厚いとはなりません。
フェルナンド・ガビリアが絶対的エースですが、ガビリアを支えるアシストの実力不足がウィークポイントです。
アルザテとアヴィラはスプリンターです。アルザテは今年のツアー・オブ・ジャパンに出場し、堺のプロローグでステージ2位、美濃ステージで4位という結果を残しています。アヴィラは今年のコロンビア国内ロード選手権で優勝しました。
とはいえ、上位カテゴリーでの実績は皆無です。タフなドーハの世界選手権で最後まで残れるとは思えません。
同様に、メンドーサ、ラミレス、ヴァルガスも上位カテゴリーでの実績がほとんど無い選手です。コロンビア国内ロードTT選手権優勝のヴァルガス、同2位のラミレス、同5位のメンドーサと言った情報はあります。ヴァルガスに至っては、プロ契約はしていない様子で、アマチュア選手として活躍しているようです。
戦力と期待出来るのは、やはりヨーロッパのワールドツアーの舞台で活躍しているコロンビア人クライマーたちでしょう。
チャベス、パンタノ、ウランは、グランツールをしっかり完走する力を持っているため、集団のハイスピードについていく力、集団内でポジションを上げる力は十分持ち合わせていると思います。
このメンバーがスプリントに絡むことは難しいので、いかにガビリアをなるべく消耗させずに終盤まで送り届けることが出来るかどうかが重要です。
あとは、パリ〜ツールで見せたように、トレインを組まずともタダ乗りでポジションを上げつつ、必殺のロングスプリントを切り札に集団スプリントに絡んでいくことは十分可能ではないかと思います。
パリ〜ツールでのガビリアのパフォーマンスを見て、ひょっとしたら世界選でもやってくれるのではないかと期待が膨らみました。
2016年、サイクルロードレース界を席巻したコロンビアが、世界選手権の舞台でも暴れてくれることを期待しています。