ロード世界選に向けて、ドイツ代表メンバーが選出されました。
※Greipel to captain German team at Doha Worlds
主将はグライペルで、キッテルはワイルドカード的な役割を担うだろうと言われています。
ロード世界選2016、ドイツ代表メンバー
アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル)
マルセル・キッテル(エティックス・クイックステップ)
ジョン・デゲンコルブ(ジャイアント・アルペシン)
トニ・マルティン(エティックス・クイックステップ)
マルセル・シーベルク(ロット・ソウダル)
ニルス・ポリット(カチューシャ)
ヤシャ・スターリン(モビスター)
※ポリットとスターリンのどちらかが出場すると思われる
メンバーレビュー
スプリント力:★★★★★
トレイン形成力:★★★★★
集団コントロール力:★★★★☆
ドイツの出場枠は6人でした。グランツールで総合上位を狙える選手が少なかったことが、UCIポイントの不足を招きました。
グライペルとキッテルという二大スプリンターを抱えつつも、6名でやり繰りせねばならないことが、すでにディスアドバンテージです。
この二人の実績は言うまでもありません。完全に優勝候補の一角です。
グライペルは今シーズン、『チャレンジ・マジョルカ』優勝、『ツアー・オブ・ターキー』1勝、『ジロ・デ・イタリア』3勝、『ツール・ド・ルクセンブルク』1勝、『ドイツ国内ロード選手権』優勝、『ツール・ド・フランス』1勝、『ツアー・オブ・ブリテン』1勝と、勝ちまくっています。
キッテルも、『ドバイツアー』2勝&総合優勝、『ボルタ・アオ・アルガルベ』2勝、『ツール・ド・ロマンディ』1勝、『ジロ・デ・イタリア』2勝、『ツール・ド・フランス』1勝と、こちらも良く勝っています。
ですが、ドイツ自転車協会はグライペルにエースを託すようです。
とはいえ、キッテルがグライペルのアシストをするのではなく、キッテルも自由にスプリントに参加することになると思います。
その二人を支えるメンバーは、まずはデゲンコルブ。こちらも名うてのスプリンターで、シーズン序盤の大怪我から復活を遂げ、8月の『アークティック・レース・オブ・ノルウェー』でステージ優勝をしました。
シーベルクは、ロット・ソウダルでグライペルのリードアウト役を務めているスプリンターです。グライペルと息の合ったコンビネーションが期待できます。
トニ・マルティン、ポリット、スターリンは、個人TTの代表を務めるTTスペシャリストたちです。
マルティンは間違いなく出場すると思いますが、ポリットとスターリンのどちらかは、男子エリートロードレースには出場しないと思われます。
マルティンがいれば百人力と言えるほどの集団牽引力を持っています。
6人という出場枠ながら、トレインを組む力もあり、集団コントロール力も高い構成となっています。
グライペルが栄冠に輝くか、はたまたキッテルがマイヨ・アルカンシエルを獲得するのか、見ものです!