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ツール・ド・フランス2017

カチューシャ・アルペシン出場選手一覧&レビュー【ツール・ド・フランス2017】

2017/07/01

※選手の脚質、役割、レビューを書いています。

エーススプリンターのアレクサンダー・クリストフ擁するカチューシャ・アルペシン
ドイツで開幕する今年のツールでは、初日の個人TTを世界チャンピオンのトニ・マルティンが狙う。

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カチューシャ・アルペシン、ツール出場メンバー

121,トニ・マルティン(ドイツ、32歳)

逃げ:★★★★★
TT力:★★★★★
登坂力:★★★☆☆
スプリント:★★★☆☆

昨年は4度目のTT世界チャンピオンに輝いた。
今シーズンは、2月のボルタ・ア・バレンシアナ第2ステージで独走勝利を収めたことは見事だったが、アルカンシェルを着て走るタイムトライアルでは、未だに一勝も出来ていない。

これも"アルカンシェルの呪い"が原因なのだろうか。
それとも、クイックステップからカチューシャに移籍してきて、キャニオンのバイクに変わったことも影響しているのかもしれない。

それでも、デュッセルドルフでの第1ステージは、ほぼ平坦路のみの14kmコースだ。
マルティンが有利であることは間違いない。

不調を乗り越え、晴れのツールの舞台でマイヨジョーヌを着る姿を期待したい。

122,マルコ・ハラー(オーストリア、26歳)

逃げ:★★★☆☆
TT力:★★☆☆☆
登坂力:★★☆☆☆
スプリント:★★★★☆

2015年にはオーストリア国内チャンピオンに輝いている。
ツールには3回目の出場となり、グランツールの出場も通算3回目だ。

カチューシャトレインの機関部を担い、残り数キロ地点までエースの安全を確保することが主な仕事となるだろう。

123,レト・ホレンシュタイン(スイス、32歳)

逃げ:★★★☆☆
TT力:★★★★☆
登坂力:★★☆☆☆
スプリント:★★☆☆☆

解散したIAMサイクリングから移籍してきたスイス人。
カチューシャもロシア国籍から、スイス国籍に変わったとはいえ、チームのスイス人はホレンシュタイン1人だ。

脚質は、2016年世界選手権個人TT9位の実績を持つ、TTスペシャリストだ。
身長197cmの体格を活かして、平坦アシストとしてルーラーの仕事を担うだろう。

124,ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、31歳)

逃げ:★★★☆☆
TT力:★★☆☆☆
登坂力:★★★★☆
スプリント:★★☆☆☆

今シーズン、解散したティンコフからカチューシャへと移籍してきたクライマーだ。
昨年のツールには、アルベルト・コンタドールのアシストとして出場した。

今年のジロ・デ・イタリアには、カチューシャのエースであるイルヌール・ザッカリンの山岳アシストとして出場し、第20ステージでは強烈な牽引を見せていた。

今大会ではチームの総合エースはいないため、キセロフスキーはステージ優勝を狙いつつ、総合トップ20あたりを狙って走るのではないかと思われる。

125,アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、30歳)

逃げ:★★★★☆
TT力:★★★☆☆
登坂力:★★☆☆☆
スプリント:★★★★★

スプリンターカルテットの一人であるクリストフだが、近年のツールでの活躍ぶりは物足りない。
2014年にステージ2勝をあげたものの、2015・2016年と未勝利に終わっている。

今シーズンは、ここまで6勝をあげており、決して勝っていないわけではないが、やはりどうにも物足りない印象を受けている。
ツアー・オブ・カリフォルニア、クリテリウム・デュ・ドーフィネでは、先頭でもがく姿が見られず、10位前後に沈むケースが目立っている。

ちなみに、2014年はツールまでに9勝、2015年はツールまでに11勝、2016年はツールまでに8勝をあげていた。
今年は近年で最も勝ててない年であることは否定できない。

10月には母国ノルウェーで世界選手権が開催され、クリストフの脚質に合ったコースレイアウトになっている。
ゆえに、10月にピークを持っていきたいために、今は力を溜めているのかもしれない。

ツールでの活躍は難しいのだろうか。
心配が杞憂に終わることを祈るばかりだ。

126,マウリッツ・ラメルティンク(オランダ、27歳)

逃げ:★★★☆☆
TT力:★☆☆☆☆
登坂力:★★★★☆
スプリント:★★★☆☆

今シーズン、ルームポットから移籍してきた、脚質はパンチャーの選手だ。
ツールへの出場は初めてで、グランツールへの出場自体が2013年ジロ以来、久々となる。

今シーズン目標としていたアムステルゴールドレースでは、26位と振るわなかったが、5月のベルギーツアー第4ステージで移籍後初勝利を飾った。

ツールでの目標はステージ優勝一本だ。
ワールドツアー&グランツール初勝利を目指す。

127,ティアゴ・マシャド(ポルトガル、32歳)

逃げ:★★★★☆
TT力:★★★☆☆
登坂力:★★★★☆
スプリント:★★☆☆☆

グランツールの出場は通算9回目となり、ツールは2年ぶりの出場だ。
総合成績では、2011年ジロ総合19位が自己最高順位となっており、近年はアタッカーとして走る機会が多くなっている。

だが、通算の勝利数はたったの2勝。
それも1クラスでの勝利のみで、HCクラス以上のカテゴリーでは勝ったことがない。

エース格として出場する機会が多いが、今のところは期待に応えられていない。
逃げに乗るうまさはあるし、登坂力も備わっているはず。
こんなもんじゃないと、本人が一番強く思っているだろうが、見ているファンも同じ想いだろう。

果敢なアタックを通じて、逃げ切りを決めて欲しい。

128,ニルス・ポーリット(ドイツ、23歳)

逃げ:★★★☆☆
TT力:★★★★☆
登坂力:★★☆☆☆
スプリント:★★☆☆☆

グランツール初出場となる、若きドイツのTTスペシャリストだ。

2015年からカチューシャの一員として走っており、ステージレースだけでなく春のクラシックレースに多く出場している。
しっかりと仕事をこなしつつ、完走率も高くなっており、既にトップカテゴリーのスピードに対応できていることがうかがい知れる。

今大会での役割は、クリストフ護衛のための平坦路の牽引役だろう。

129,リック・ツァベル(ドイツ、24歳)

逃げ:★★☆☆☆
TT力:★★☆☆☆
登坂力:★★☆☆☆
スプリント:★★★★☆

マイヨヴェール6連覇という大記録を持つエリック・ツァベルの息子だ。
エリック・ツァベルがツールの表彰台で息子のリックを抱えていた姿が印象に残っている往年のファンも多いだろう。

あの小さな子どもが成長し、とうとう父が活躍していたツールの舞台に登場する。
今シーズンは、BMCレーシングからカチューシャに移籍してきて、主にクリストフの発射台としてレースに出場している。

特に5月のエシュボルン・フランクフルトでは、クリストフとワンツーフィニッシュを果たした。
また、ツアー・オブ・カリフォルニア第3ステージでは2位に入り、クリストフ以上の成績も残している。

あのツァベルの息子という名に恥じない、大器の片鱗ぶりを見せているのだ。

父を超えろとは言わない。
だが、まずは自分の殻を打ち破るような猛烈なスピードを見せて欲しい。
たとえ、エースが勝てなくとも、リックのリードアウトだけは目に焼き付けようではないか。

クリストフのためのチームではあるが、エースの調子やいかに

クリストフのためのトレインには、ルーラーのマルティン、ホレンシュタイン、ポーリットに加えて、スプリンターのハラー、ツァベルがリードアウトを務めることになるだろう。

マシャド、キセロフスキー、ラメルティンクはそれぞれ得意なコースでステージ優勝を狙ってくる動きをすると思われる。

是が非でも、ステージ優勝をあげたいところではあるが、肝心のエースの調子が今ひとつ。
かと言って、アタッカーチームもステージ優勝をあげるとなると、様々な要因が絡み合う必要があるように思える。

率直な感想は、今年のツールは厳しそうだなと思った。
リック・ツァベルのスピードにはぜひとも注目したいのだが。

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-ツール・ド・フランス2017