サイバナ

これからサイクルロードレースの話をしよう。略して『サイバナ』。サイクルロードレースのレース結果やコラムなど、お届けします。

ロード世界選2016

ロード世界選手権2016 男子エリートロードレース、コースプレビュー

2016年のロード世界選手権 男子エリートロードレースは、2016年10月16日16:30(日本時間)にレーススタートします。

今年の開催地は中東では初開催となる、カタールです。

スプリンター向きと言われる今大会のコースレイアウトと見どころについて解説します。

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コースマップ

SS

ドーハの中心地をスタートして北上し、砂漠地帯を通過した後、再びドーハ方面に向かい、『ザ・パール・カタール』という人工島に入り、1周15.2kmの周回コースを7周してフィニッシュする、全257.5kmのコースとなっています。

特徴は主に3つです。

・とにかく暑い(40度に達することも)
・風が強い(ツアー・オブ・カタールの名物は横風)
・真っ平ら

ということです。地形的な難易度は高くはないのですが、気候次第で大幅に難易度が変わるレースと言えましょう。

なお2月に行われたツアー・オブ・カタール第2ステージと、ほぼ同様のステージ構成になっています。

その際は、アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)が勝ちました。

なお、新城幸也(日本、ランプレ・メリダ)も本レースに出場していて、世界選のコースを走っています。ツアー・オブ・カタール第5ステージで、落車して大腿骨を骨折してしまいました…。

レースの前半の151.1kmは、大半を砂漠地帯を通過します。

ほぼ平坦ですが、周囲は遮るものが何もなく、海からほど近い道路を走るため、横風が強く吹く可能性が高いです。

SS 1

ザ・パール・カタールの周回コースはド平坦です。

ツアー・オブ・カタール第2ステージの動画を確認しましたが、完全にフラットと言えるようなコースレイアウトでした。

坂が無い代わりに、海に突き出た人工島と高層ビルのふもとを走るとあって、風が強く吹く可能性は高いです。

完全な直線はほとんど無く、コーナーとコーナーの間隔が短いため、必然的に加減速する回数が増えるので、結果として登り坂があるかのような負荷はかかることと思われます。

SS 2

ザ・パール・カタールは、このような見た目です。真っ平らなことが伝わるかと思います。それにしても、高級感がハンパじゃないリゾート地ですね…。

周回コース上には、無数のラウンドアバウトがあります。周回コース1周する中で、ラウンドアバウトを通る回数は28回に達します。

ほぼ直線にこなせるラウンドアバウトもありますが、ツアー・オブ・カタール第2ステージを見ている限りは、集団のスピードへの影響はそこまで大きくはないかなと感じました。

そして、島の中央にある長いストレートは2kmほどあります。

世界選では、この区間に石畳エリアが1.2kmほど登場するようです。

※参考:2016 World Championships route unveiled in Qatar

ツアー・オブ・カタールには、そのような石畳エリアは登場していなかったのように見えるのですが、どのようなものになっているのか注目です。

予想されるレース展開

前半と後半で異なる戦略が取られると思います。

レース前半の砂漠地帯

横風が吹くかどうかで、全く違ったレース展開となるでしょう。

強い横風が吹く場合は、集団は分裂し、エシュロンが形成されることになります。

SS 3

このように、横風を避けようと集団は小グループ状で横に伸びて、前の集団と間隔が空きやすくなります。

この状況で、先頭の集団がペースアップを仕掛けると、後方の集団は混乱し、集団から完全に取り残される可能性もあります。

横風区間での集団破壊に乗り出すような国が現れると、日本のようにアシストを多く揃えることが出来ない国にとってかなり不利です。

したがって、砂漠区間では横風区間での集団破壊対策のため先頭付近をキープする国と、集団破壊を仕掛けようとする国同士のせめぎあいがポイントとなります。

大集団から取り残されてしまったら最後、その選手たちの世界選は終了してしまうでしょう。

レース後半の周回コース

よくある平坦ステージとは異なり、とにかくコーナーが多いコースであるため、逃げ切りの可能性もわずかながらあると思います。

詳細は不明ですが、1.2kmあると言われている石畳による、メカトラの発生に気をつけねばなりません。

恐らくフィニッシュラインを越えてから石畳ゾーンが始まると思われるので、ゴール前は通常の舗装路だと思われます。

仮に石畳エリアでトラブルがあったとしても、フィニッシュラインまでの14kmあるので、追いつくことは不可能ではないでしょう。

また、集団スプリント勝負に持ち込みたい国が気をつけるべきことは、逃げを吸収した終盤でのアタックを簡単に逃がさないことです。

逆に有力スプリンターがいない国は、とにかくアタックでレースをかき回して、わずかな逃げ切りの可能性にかけた走りをすることです。

完全にフラットなコースで、コーナーは多いとは言え、路面状況も良く道幅もわりかし広いです。ツアー・オブ・カタールを見ている限りでは、高速でコーナリングしている様子でした。

よほどのことがない限りは集団スプリントになると思います。

最後は、世界を代表するスプリンター同士による迫力満点のスプリント勝負を経て、世界チャンピオンの証である『マイヨ・アルカンシエル』の着用者が決まります。

当サイトでは、引き続きロード世界選の動向をチェックしていきます。

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