ボーラ・ハンスグローエの『ボーラ』と『ハンスグローエ』は何の会社か?

2016年シーズンは、ボーラ・アルゴン18として活動したチームは、ハンスグローエを新しいメインスポンサーに据え、『ボーラ・ハンスグローエ』として生まれ変わります。

非常に積極的な補強を続けていて、ペーター・サガン、ラファル・マイカ、マチェイ・ボドナール、レオポルド・ケーニッヒなどビッグネームの獲得が相次ぎました。ワールドチームへの昇格は規定路線と言えましょう。

ということで、ボーラ・ハンスグローエについて、調べてみました。

『自転車』『ボーラ』と聞くと、ホイールを思い浮かべる方もいるかと思われますが、ホイールの『ボーラ』はカンパニョーロの高級ホイールの名称の一つであり、メーカーの名前ではありません。一体どんな会社なのでしょうか?

ボーラ・ハンスグローエの成り立ち

歴史はまだまだ浅く、前身となるチームが誕生したのは2010年のことです。ドイツのコンチネンタルチームであるチーム・ネットアップとして活動を始めました。ちなみに、ネットアップはアメリカのIT企業で、ストレージ機器の製造・販売が主要製品です。

2011年にはプロコンチネンタルチームに昇格し、2013年からはイギリスのコンチネンタルチームであるエンデューラ・レーシングと合併し、ネットアップ・エンデューラが誕生します。2014年にワイルドカードでツール・ド・フランスに初出場しました。

2015年からは、ボーラとアルゴン18にスポンサーが代わります。アルゴン18は、カナダのロードバイクメーカーで、チームのバイクサプライヤーを兼ねていました。

そして、2017年からはハンスグローエがメインスポンサーとなり、新生ボーラ・ハンスグローエとして活動していきます。アルゴン18は残念ながら、契約更新とはならず、サガンが移籍元のティンコフで愛用していたスペシャライズドがバイクサプライヤーとなることが決定しています。

SS 5

なお、2010年当時のネットアップのオリジナルメンバーとして、ヤン・バルタ、チェーザレ・ベネデッティ、ミハエル・シュワルツマンの3名が2017年シーズンも走ります。コンチネンタルチームの時代からの生え抜きメンバーとして、ワールドチームを走ることは非常に珍しい経歴ではないかと思います。

バルタとベネデッティは、逃げのスペシャリストです。特にバルタは新城幸也がツールで敢闘賞を獲得した第6ステージで一緒に逃げた選手です。シュワルツマンは2016年のブエルタ第2ステージで2位に入っています。

生え抜き選手でも、ワールドツアーで十分に活躍出来る力を持っているということは、ボーラ・ハンスグローエの育成システムが素晴らしいのだと思われます。

ボーラとはどんな会社か

一言で表現すると、ドイツのコンロとレンジフードの会社です。レンジフードという訳が適切かどうか分かりませんが、『Cooktop Extractor』とあったので、役割としてはレンジフードと同義でしょう。

日本のパロマやリンナイのように、コンロやレンジフードから派生して、湯沸かし器やキッチン周りの製品もつくっていると思いきや、コンロとレンジフード一本で勝負している会社のようです。

創業は2006年と、まだ10年程度の会社です。現在では、150万人の登録ユーザと年間2800万人以上の来訪者に大きなインスピレーションを与えています。

ボーラの製品をいくつか紹介します。

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『ボーラ・プロフェッショナル』シリーズで、ボーラ製品の最上級ラインです。価格は35万〜45万円ほどするそうです。

※参考:海外の通販サイトでの価格設定

レンジフードと言っても、コンロの上部に設置するものではなく、コンロに内蔵するタイプがボーラの最大の特徴です。そのため、非常に開放感のあるレイアウトが可能となり、ヨーロッパやオーストラリアや中東などの家が広そうな国々で評判が良いようです。

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とはいえ、こんな吸気システムで全ての臭気を吸収することが出来るの?という疑問もありますが、ボーラ社は『Chefs can breathe in fresh air and their clothes and hair remain equally fresh and unaffected by the cooking vapours.(シェフは新鮮な空気を吸うことが出来るし、彼らの服や髪はフレッシュな状態を保ち、調理による蒸気の影響を受けない)』と強気な発言を公式サイト上に書いています。

最先端のテクノロジーと、新進気鋭のスピリッツが合わさった経営方針に裏付けられ、世界展開を目論んでいるからこそ、自転車レースへの出資をいとわないのでしょう。

ハンスグローエとはどんな会社か

こちらも一言で表現すれば、ドイツの老舗サニタリーメーカーです。

蛇口、ホース、シャワーヘッドなど水回り製品を作る大企業で、特にシャワーヘッドの世界シェアNo.1を誇っています。

Amazonでも、ハンスグローエ製品を多数取り扱っていて、購入することが可能です。ハンスグローエは日本にも支社展開しており、立派な日本語の公式サイトがあります。

※参考:Hansgrohe Japan K.K.

日本への上陸は2003年のことですが、ドイツでの創業は100年以上昔の1901年のことです。社名の由来となっている、ハンス・グローエさんが創業した会社です。

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現在では、世界に44の支社、約3,650名の従業員を抱え、144カ国に製品提供しているサニタリー業界有数のグローバルブランドです。2015年の売上高は8億7千万ユーロ(約1,180億円)です。

ボーラ・ハンスグローエに出資する以前にも、サイクルロードレースとの関わりはありました。

ベルギーで行われる伝統的なシクロクロスレースである『Superprestige』のメインスポンサーとして、積極的に支援していました。

すでにグローバルに展開されており、企業のブランド力も一流と言えるハンスグローエが、サイクルロードレースに出資する理由は、確固たるブランドイメージの向上と、ドイツというアイデンティティを全面に出したバスルーム・キッチン製品をもっと世界中にアピールするためです。

同じくドイツに本社を置くボーラとタッグを組んで、ドイツのワールドツアーチームとなるであろう『ボーラ・ハンスグローエ』を世界にアピールしていきます。

創業10年の新しい企業と、創業115年の老舗企業のコンビネーションから生み出されるパワーは未知数です。

世界王者・サガンを獲得しただけでも、その本気度が伺い知れますが、来シーズンのサイクルロードレース界は『ボーラ・ハンスグローエ』から目を離してはならないなと思います!

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